2023.03.28
先日、難しい学校に見事合格した生徒さんから「受験勉強のさなか、ピアノがいい息抜きになりました」と、とても嬉しい言葉をいただきました。
受験とピアノの両立は難しく、この時期に教室を辞めていってしまう生徒さんが多いのは私の教室だけではないと思います。
高校生にもなればバイエルも卒業し、ある程度技術がついていてそこそこの曲であれば自分の力で譜読みして弾けるようになっている為、ポップスを中心にやっている生徒さんは辞めていく子がほとんどです。
受験、進学というタイミングで辞めていった子をこれまでたくさん見送りました。
人生の大きな分岐点でピアノはどうしても二の次になってしまいます。
しかしそのピアノがあるからこそ息抜きになるような存在にしてあげられるように無理のない課題を与えて指導していくのは中々難しい調整です。幼少期から大人までずっとピアノを習い続ける子はほんの一握りでしょう。
受験を成功させたその生徒さんは、試験前が1番練習に励んでいたそうです。
ピアノに向かってる間、周りの子達は机に向かっている…とマイナスに囚われがちですが、本当にピアノが好きで曲が好きで見事に息抜きとなったのでしょう。
これは本当に私としても嬉しくて、これからも進級されていく他の生徒さんも1人でも多く、ピアノがそんな存在になってくれたらいいなと、その為にはもっと一人一人の生徒さんとしっかり向き合い、どのような指導法をしていけば良いのか考える良いきっかけとなりました。