2022.12.16
発表会も終わり、さっそく次の曲を選び練習している生徒さん達。
休憩で好きな曲をやる子、課題の本を進めていく子、グレードテストに向けて練習する子…などこの時期は様々です。
さて、どんな曲にチャレンジする事になっても、音取りが出来て、間違えずに弾けて。。それで完成ではありません。そこで満足してしまっていてはいけないのです。音楽は間違えずに弾く事が目標ではなく、「表現出来ること」を目標として取り組んでもらいたいのです。
確かになるべくミスなく弾けるようになる事も大事ですが、常に自分の耳で俯瞰して自身の演奏を聴いてみてください。聴き手側にまわった時、曲の背景が見えますか?メロディラインは美しく歌えてますか?
楽しい曲ならワクワクするような音を、悲しい曲なら涙が出そうになるような音を。
普段から出来れば生演奏を、動画でもテレビでもいい。良い音楽を聴いて耳を養ってください。耳を肥やすことによって色んな表現を学べます。そして、こんな音を出すにはどう弾いたらいいか、そこに辿り着いてください。
良い演奏というのは人の心を打つものです。私がコンセプトとしている「人に伝わる音楽を」というのは多彩な音色を表現出来るピアノを習っているからこそ、とても大事なことなのです