2016.06.03
ご覧頂き、有難う御座います。小諸市のくろとりピアノ教室です。
リクルートスーツに身を包んだ学生さんを見かけると、私も同様なスーツを着て、就職活動をしていた頃を思い出し、思わず、「頑張ってね~!」とエールを送りたくなります。
6月1日から、2017年春の大卒採用に向けた、面接などの企業の選考活動が解禁されました。
私が、就職活動をしていた時代とは、ルールが変わったようですし、新聞によれば、今は、学生優位の売り手市場が続いています。
時代の変化で、大学入試も、現在は、大学数が800校ほど在り、全入時代だそうですが、私の世代はベビーブームなので、約400校の大学数に対し、浪人生を含めた受験者数の増加で、どこの大学にも入れない人が大勢出ると言われた時代でした。
おまけに、就職活動の頃には、とっくにバブルがはじけ、就職氷河期へ。
またしても、どこからも内定がもらえない人が大勢出ると言われ、特に、四年制大卒の女子は、企業側から敬遠される時代 (ノД`)・゜・。
インターネットも、今ほど普及しておらず、会社の資料請求は、全て手書きの葉書。
ペンだこを作って、何百枚も資料請求の葉書や会社訪問のお礼状を書いたり、手に汗を握って、会社訪問のアポイントの電話もかけました。
数年の後に、「時代の寵児」という言葉が世間を騒がせていた時、コメンテーターが、「この年の生まれの人達は、結構苦労しているんです。」と解説していましたが、「よくご存じで!!」と思いました。
そんな、時代に翻弄された世代の就職の筆記試験で、ピアノの経験が活かされたことがありました。
様々な形式の問題が出題される中で、ある法則にのっとった数字が並んでいて、空欄を埋めるという問題が出されていました。。
数式で解ける人も居ると思いますが、私は、「ゲッ!解らないかも…。」と焦り、その問題を一旦、後回しにしました。一通り問題を解いて、再び落ち着いて取り組んでみると、、、見えました!なんの法則にのっとって並んでいるのかが!!!
それは、子供の時の、ピアノの練習の際の経験と同じで、片手だけで、楽譜を読んで弾いていると、「あっ!さっきのフレーズと同じだ!」、「ここは、さっき出て来たもののパターンだけど、音の高さが違うんだ。」とか、「この1音は、次のフレーズへ繋げる為に、今までとは音が変わっているんだ!」などと、子供心に何かの法則に気が付くことがありました。
そして、このことが、曲の分析であったり、暗譜に繋がるのだという事は、もう少し後になって解るのですが・・・。
さて、その企業からは、続く面接試験の後、内定の通知を頂きました。
私は、ピアノでの経験が活かされたのだと思っています。
ピアノを続けていると、その経験がどこかで活かされる時が来るかもしれません。