2025.05.30
先日、私自身のレッスンに行ってまいりました。
ピアノ教師にとって、自らがレッスンを受けることは、技能や知識を深めるための大切な機会であるのと同時に、仕入れ業務の一つでもあります。
私は、コロナ禍前までは音楽大学ピアノ科の主任教授に師事しており、コロナ禍後(?)もレッスンを継続しましたが、教授のご退職とご療養により、現在はピアニストの大井健先生にご指導いただいています。(コロナ禍中はオンライン、コロナ禍後は対面で大井先生に師事)
レッスンでの大井先生のお言葉には、一つひとつに丁寧な配慮を感じられ、腑に落ちる瞬間があります。
今回は、諸事情で、先日の弾き合い会の時よりもクオリティが落ちたことを、すぐに見抜かれてしまいましたが、音の出し方に迷いがあった点がクリアになり、精神的にも楽になりました。
以前、テレビ番組で「プロと素人の演奏の違いは、“揃えず、微妙にずらす”ことにある」と紹介されていたのを見たことがありましたが、
ほんの一音のタイミングを直すだけで、
音楽がぐっと心に響くものになるという、
楽譜を見ているだけでは決して気付けない、プロならではの表現を、実践の中で体感できたのも大きな収穫です。
又、今まで「定番」だと思っていた強弱表現も、ただの型ではなく、「どう聴かせるか」「どう説得力を持たせるか」が大切で、そこに音楽としての表現があるのだと教えていただきました。
もっと自分を出して、音楽の中で解放されていい、と。
「もう「弾けている」状態ではあるから。」
と仰ってくださり、これからは音楽の方向性や感情をどう乗せていくかの工夫など、音楽表現の核心に迫ることが課題です。
難しさはありますが、やはりこの曲たちが好きなので、
教えていただいたことを糧に、一歩でも上達できるように、また練習を重ねていこうと思います。
【小諸市東小諸・くろとりピアノ教室】
※お写真は、大井健先生のご承認をいただいて掲載しております。