2025.03.28
今日は、ラフマニノフの命日だそうです。
ラフマニノフと言えば、ピアノ協奏曲第2番がお好きな方もいらっしゃると思います。
2014年ソチ.オリンピックのフィギュアスケートで、浅田真央選手が渾身の滑りを見せた、あの曲です。
フィギュアスケートを観る時、私はいつも、ピアノと重ねて観てしまいます。
たった一人で舞台に立ち、消しゴムで消すことの出来ない一発勝負の本番。
緊張から、普段は、なんともなかった所でミスしてしまうこともある。
でも、たとえ、ミスをしてしまっても、直ぐに気持ちを切り替えて、今に集中する。
あの孤独と不安で押し潰されそうな緊張感の中、日々積み重ねてきたものを出そうと集中する気持ちが、手に取るように分かるから、観ていて胸を熱くするのですよね。
本番だと思えば、それは、録画ボタンがピッと押されるだけでも、身体がキュッとなったり、普段と違う自分を認識してしまう。
緊張とか、アガるとかを知らなかった子供時代に戻りたいとさえ、思うものです。
そんな、緊張はあったと思いますが、頑張った中学生の生徒さん。
ミュージックキー認定試験・メソード部門1級に合格しました!
レッスンでは、試験曲だけを習っている訳ではないので、秋から、少しずつ区切りながら準備をしてきて、曲中の和音の意味をお話ししたり、楽典の教材で学んだ事が、曲の中に実践として出てきている点や、熱くて甘い曲の表情づけに取り組んできました。
生徒さんの努力により、試験前にはグッと上手になり、本番という目標があることで、より一層、練習に身が入った様子が、聴き手にも感じられました。
幼稚園児の時の、まっさらな時期から、くろとりピアノ教室に通ってくださっていて、ついに、1級に辿り着いたことは、指導者としても大変喜ばしいのと同時に、ピアノが弾けるようになるためには、練習と継続でしか成せない事だと、改めて感じております。
ミュージックキー認定試験・メソード部門の"1級"は、生徒さん自身が、長年努力をし続けてきた証ですので、履歴書の特技.趣味の欄に輝かしく記して欲しいと思います。
そして、課題曲は、試験が済んだら終わりではなく、レパートリーの一つとして、
これからも弾き続けて欲しいと思います。
弾き続けていく事で、更に磨かれますし、
年齢を重ねて、様々な経験をした上で弾くと、また違った味わいになる筈です。
【小諸市東小諸・くろとりピアノ教室】