2025.01.22
群馬・高崎芸術劇場へ、スタニスラフ・ブーニンさんのピアノ.リサイタルに行ってきました。
私が子供の時に、ブーニンさんが第11回ショパン国際ピアノコンクールで優勝され、NHKのドキュメンタリー番組を、夜、居間で、祖父と姉と3人で観たことや、その後、亡命された際には、速報が入ってきた時のことを覚えています。
お母様を見送られ、ご自身の肩の病や足の骨折〜手術などの苦難、10年の療養生活を乗り越え、演奏活動再開の裏側を追ったドキュメンタリー(2022年、2024年NHK放送)を観て、必ずコンサートへ足を運びたいと思っていました。
私は、高崎駅西口側には幾度か降り立ったことがありましたが、東口側や高崎芸術劇場へは初めて。
東口を出て、そのままペデストリアンデッキを安心して歩けば、あっという間に劇場2階へ直行でき、一人でも非常に訪れやすかったです。
杖をついて、ブーニンさんが舞台に現れた時は、若くてカッコ良かったブーニンさんから現在のお姿への年月の長さを実感し、胸が熱くなりました。
デジタル音楽配信サービスで、この日の為のリストを作り、予習をしていたこともあり、リサイタルを、より一層に堪能しました。
アンコールは3曲弾いてくださり、私は、最後の締めくくりに、♪主よ人の望みの喜びよ を望んでいたので、それが叶い満喫しました。
アンコール曲の度に、杖を支えに、深々と聴衆に頭を下げられるお姿は、華やかなブーニン.フィーバーから苦難、再始動までを経験され、演奏を待っている聴衆が居ることの真価を深く感じられているからだろうと思えて、感激屋の私はポロポロ泣いてしまいました。
子供の頃にテレビで観ていたピアニストさんの、復帰された生演奏のお姿を目の当たりに出来ましたことは、この上ない喜びでした。
【小諸市東小諸・くろとりピアノ教室】