2023.11.07
9月最初のレッスン時に、或る男子生徒さんから、学校の音楽会で演奏する合奏曲が決まり、やりたい楽器は、オーディションで担当が決まるという話を聞きました。
その中には、ピアノもあるのだと話すのを聞いて、生徒さんがピアノを担当したいのだなぁと直感しました。
その翌週、合奏ピアノのオーディションを控えており、自分で練習をしたのだけれど、分からない所があるから見てほしいと、生徒さんから依頼がありました。
その日のレッスンは急遽、その曲を見ましたが、時間内に、だいぶ、右手の片手弾きが上達しました。
レッスン終了のご挨拶をする時に、
「やっぱり自分だけじゃダメだったから、先生にみてもらわないと駄目だ。見てもらって良かった。またお願いします!」
と言う生徒さん。
自分のピアノについて分析している様や話し方が、急にお兄さんになっていて、驚きました。
更に、2週間後のレッスン時に、ピアノ担当は、自分が選ばれたことを報告してくれました。
その時の状況を、生徒さんが説明してくれた時に、
「選ばれなかった人も居たから、その人の分も頑張る。」
と話してくれて、こんな風に、他者を思いやる気持ちを持つようになったのだなと、また感心しました。
レッスンでは、リズムの取り方の間違いを直したり、遅れがちな3度音程の注意を促したりしましたが、他の、ポジション移動をしながら瞬時にコードを掴んでいくといった、難しいと思われる部分は、よく弾けていて、きちんと弾けるようになりたいという、生徒さん自身の気持ちの強さを感じました。
その後、音楽会は、
「バッチリだった!」
との事で、
音楽会の音源に合わせてご自宅で弾いた時の動画を、お母様が私にお送りくださり、当日の雰囲気を味合わせていただきました。
(お写真は、許可を得て掲載。)
ピアノを続けているその先に、自分の個性が学校音楽での喜びに繋がり、人として成長をしていく様子が見えます。
お子様の自己肯定感を伸ばす一助を、当教室が担えたのでしたら幸いです。
【小諸市東小諸・くろとりピアノ教室】