2022.11.23
くろとりピアノ教室では、受験生のピアノを続けたい!という気持ちを応援しております。
この度、生徒さんが、見事、音楽大学合格を果たしました!
生徒さんが、最初に、音楽の道へ進みたいという話をしてくれた時は、ご家族様とご本人に、私がそれまでに経験したり見聞きしてきた事を、当教室の可愛い生徒さんを大切に思うからこそ、腹を割ってお伝えしました。
例えば、第二次ベビーブーム世代が大学受験をする頃は、人口が多いのに対し、当時の大学数は少ないことで予備校が繁盛し、「目指せ現役合格!」とうたわれた程、過酷な受験戦争時代で、予備校を舞台としたドラマが放送されるような状況でした。
その世代が就職活動する時はもう、バブルが崩壊しており、今度は就職氷河期となってしまい、四年制大学卒の女子は特に影響を受けました。
その後10年程続いた就職氷河期の最も影響を受けたのは、芸術系出身の学生達と言われています。
時代が変われば状況も変わり、今は大学全入時代と言われていますが、時の巡り合わせで、世の中の動きや景気に翻弄されることもあるので、華やかな部分だけで決めずに、よくご家族で話し合ってみて。といった内容だったと思います。
様々な葛藤や事例をお伝えした数年後、その時の話を踏まえてでも生徒さん自身が覚悟し、やはり、大学で音楽を学びたいという事と、ピアノはこれからも、くろとりピアノ教室で習いたいという旨を、再び知らせてきてくれたのでした。
音大入試は、専攻実技だけでなく、他の音楽の科目も学ぶ必要がある為、そのレッスンにも通わなければなりません。
現在は、長野県内唯一、音楽科のある高校がありますが、私の世代には未だ無く、志望音大の先生についてレッスンを受けるのが主流だった為、関東へレッスンに通うしかありませんでした。
当時、音大ピアノ科を目指す姉は、早朝に家を出て夜遅くに帰宅しており、私は、その姿を最も身近に見てきましたし、私自身も高校生の時に、土日を利用して、土曜日の授業が終わってから、当時の特急あさまに乗り、時間を掛けてレッスンに通っていました。
姉のレッスンのために、自宅に受験専門の先生がお越しになった時は、姉が厳しく言われながら頑張っている様子を、庭に居た私も聞いていました。
又、実家の姉妹の部屋は、一つの部屋を2人で使っていたので、同室で姉が聴音の課題をしている時は、私も静かに過ごしていました。
姉は、本当に沢山ピアノを練習していましたし、出張の先生がいらしていて、両親が不在の際は、家族として私は、受験生の姉が指を怪我することのないよう、家事を協力していました。
音大入試準備は、それぞれの科目のレッスン代とテキスト代、交通費や謝礼が掛かり、当然、入学後も学費と生活費なども掛かりますので、家族の理解と協力により成立しますし、本人の強い意志と将来への覚悟がないと乗り越えられなかっただろうと思っています。
当教室の生徒さんの音大受験準備も、高校の一般的な科目を勉強しながら他のレッスンにも通うこととなり、とても大変だったと思います。
レッスンで生徒さんの演奏を聴きながら、その両立が大変で、きっと今苦しい時期だろうなと感じる演奏の時期がありました。
でも、その大変さを乗り越えられないようでは…といった視点もあったと思います。
そんな生徒さんの努力の甲斐あって、4月からは、洗足学園音楽大学 管楽器コース サクソフォーン専攻へ進まれることとなりました。
志望校合格を手にした生徒さんに、「受験生アンケート」のご協力をいただき、了承を得ましたので、ご紹介致します。
Q1 受験期でもピアノを続けられたコツは、何でしたか?
A1 音楽大学で、ピアノも習うので、続けたいという気持ちが強かった。
Q2 ピアノを辞めずに受験期を乗り越えた御感想を教えて下さい。
A2 先生も、受験のことを気にかけてくださり、応援してくださったので、とても力になりました。
生徒さん世代より、人生を少し先に歩んできた者として言える事は、大学や音楽大学の合格は、そこがゴールではなく、卒業後をどう生きるかが本当の意味での重大な局面だと考えます。
なので、先のビジョンを描き、叶えるための一つ一つを手中に収めていかれるよう、今後も頑張っていってほしいと思います。
生徒さんが夢へ一歩近付けたことを、心から嬉しく思います。
志望校合格おめでとう!
これからも応援しております。
【小諸市・くろとりピアノ教室】