2021.12.16
導入期のピアノ指導は難しいと言われていますが、特に重要なのが、譜読み指導です。
自力で楽譜を理解して弾けるようになるまでに先は長いし、生徒さん側と教師側双方に、根気が要りますが、ここを端折ると、結局、後で躓くことになるからです。
10月の第3回目のレッスン日、小一の生徒さんが、様々な導入期指導を経て、譜読みの回路がつながった瞬間が訪れました!
当教室の保護者の方が以前仰って下さった言葉をお借りすると、
「今までの点と点が、線で結ばれた瞬間」でした。
譜読みの回路が繋がったのは、お渡しした物を活用されて、ご家庭での訓練が功を奏したからだと思います。
ピアノという習い事は、教室に通いさえすれば良いというものではなく、ご自宅での練習が必要なのですが、
譜読み訓練の段階でも、お家での譜読み練習の必要性を、改めて感じました。
つまり、お子様が幼いうちは、お家の方の関心があるかどうかという環境も、多分に影響します。
自力で楽譜を読む力を付けていきますので、弾く時の、お家の方の口三味線や指導は不必要ですが、関心・声掛け・環境づくりは大切です。
ネット上には、幼くてもバリバリ弾いているお子様が次々と登場してくるので、気持ちが焦るかもしれませんが、
その分、毎日何十時間も練習しているのかもしれませんし、本当に自力で楽譜を読んでいれば素晴らしいけれど、そうでなければ、やがて限界が来るかもしれません。
情報に煽られず、地道に小さな一歩一歩の積み重ねを…と考えています。
【小諸市・くろとりピアノ教室】