2020.06.10
幼児のレッスンは、プラン通りにいかないことが、たまにあります。
未就学児。読んで字の如し、未だ学校で学ぶ段階にない子供ということですものね。
今、小学生になっている生徒さんだって、幼児の時は、お眠さんでレッスンどころでない日だってあったし、泣きべそさんの日もあった訳で、一つ一つ年齢を重ねる毎に、しっかり成長しています。
或る曜日のレッスンで、幼児の生徒さんが、くろとりピアノ教室で使用している譜読みの為の本の、キャラクターカードをお家で手作りされ、持って来て見せてくれました。
本当は、前回のレッスンの時点で作ってあったのだそうですが、動画添削レッスン明けの久し振りの教室に、普段の調子が出せなかったのでした。
いつも、レッスンの始めと終わりには、生徒と先生が向かい合いに立ち、「お願いします。」「ありがとうございました。」と、お互いに挨拶と共にお辞儀をします。
こちらの生徒さんは、いつもとても丁寧なお辞儀をしてくれるのですが、この日は余程、手作りのカードを早く見せたかったのでしょう。
「では、始まりのごあいさ・・・。」
「ちょっと待って!」
と食い気味に言って、レッスンバックから、
「これ作ったの!」
とカードを広げて見せてくれました。
動画添削レッスン期間中に、譜読みの本のストーリーに沿って、キャラクターのカード一枚一枚を、手描きで丁寧に作ってくれたのだと思うと、とても嬉しくなりました。
「わあ、お家で作ってくれたの?すごく上手!ねえ、写真に撮っても良い?」
この日のレッスンでは、キャラクターから音名に変換していくことをしたのですが、
せっかくなので、生徒さんが作ってきてくれたカードを使って行い、生徒さんは元気一杯、答えてくれました。
また、鍵盤から、シの音の場所を見付けて、先生と即興演奏をする場面で、シの付く言葉を考えてみてもらったら、
「しなの!」
って。
想像を超える言葉をあげてくれた幼児さんとの、楽しいレッスンでした。
さて、別のずっと大きな高校生の生徒さんとのレッスンでは、仕上がった楽曲を使って、二台でのアンサンブルをしました。
アンサンブルの時間をとるために、他の曲でのCD鑑賞は省略せざるを得なかったのですが、高校生ですので、自分でYouTubeなどから聴けてしまいますしね。
時代は変わったものです。
アンサンブルは、そもそも、一人できちんと弾けていないと成立しないもの。
一緒に合わせてみると、ハーモニーがとても綺麗で、生徒さんも、
「楽しいですね。」
と。
これぞ、音楽を楽しむことの喜びだと思いました。
或る曜日のレッスン模様、生徒さん達と過ごす幸せな時間でした。
【小諸市・くろとりピアノ教室】