2019.03.12
植えっ放しのクロッカスの芽が、ひょっこり顔を出し始めたと思ったら、もう地表に鮮やかな色を見せています。
信州にも春がやって来たのですね。
ご覧頂きまして、有難う御座います。
小諸市のくろとりピアノ教室です。
先週、或る生徒さんが、100マスを達成しました。
年長さんの秋から入会して下さり、このシートが始まったのが、年長さんの1月。
このシートは、メソードや曲集の曲がお丸になったか、発表会・ミュージックキー認定試験への参加でポイントが付くので、そう簡単には100マス貯まらないものです。
100マス達成で、プチ・プレゼントが贈られるのですが、それをお渡しする時に、次の時間のこの生徒さんのお姉さんが「こんにちは。」とお部屋に入って来ました。
「…という事は、○○、(曲が)合格(お丸)になったということだ~!良かったね、○○。」
お姉さんは、妹さんの100マス達成を、自分の事の様に、大変喜んでいました。
お姉さんのレッスン時間になり、
「○○ちゃん、あと一曲で100マスだって、お家でお話していたの?」
と尋ねると、
「そう言っていたけれど、今回の曲は簡単じゃないから、まだ、合格(お丸)出来ないかも知れないって、言っていて…。だから、本当に良かった。」
「そうだったの。それは、良かったね。嬉しいね。今日は、2曲お丸になったから、もう101マスになったんだよ。」
とお話しました。
生徒さん二人は仲良し姉妹で、この日もレッスンの入れ替えの際に、妹さんが、
「じゃあ、お姉ちゃん、頑張ってね~。」
と声を掛ければ、お姉さんも、
「うん。○○、また後でね~。」
と答えていて、このやり取りがとても微笑ましく、心地良いのです。
以前、お姉さんに
「二人、仲良しね。」
と言うと、
「でもたまに、つまらないことで、けんかする。」
との事。
私にも姉が居て、小さい時は、つまらない事で喧嘩もしたなぁと思い出しました(笑)
我が家の場合は、姉がピアノを始めたのが4歳で、私は5歳から。
姉との年齢差を考えて、ピアノ教本が姉に追いつくことは無いと、子供心に思っていましたが、姉が、花丸葉っぱ付きの合格マークを先生から貰っていた曲については、「私だって上手に弾いてやるっ!!」なんて思って、そういう曲は特に集中して練習していったものです(笑)
発表会も、姉だけが記念品を頂いて来るのが嫌だから、記念品を楽しみとして発表会に参加していました。
ともあれ、身近に常に意識する存在が居る事は、良い刺激になっていたのだと思います。
今となっては、姉は、後年(!?)の師匠であり、仕事上の先輩であり、仕事上の同士であり、尊敬する人物でもあります。
私のひん曲がった子供時代に比べると、前述の仲良し姉妹の生徒さん達の心の美しさに感心してしまいます。
私自身が妹の立場だったからというのもあり、兄弟姉妹でピアノを習われる際に、特に注意を払わなければならないことがあります。
その事を常に確認しながら、今までレッスンを進めて来ましたし、これからも、同様に注意深く導いていかなければいけないと思っています。
妹さんのお姉さんを想う気持ち、お姉さんが妹さんを想う気持ち、どちらもとても美しく、妹さんの100マス達成から、心をほっこりさせて頂きました。
お二人とも、どうか、この清い心のまま、真っ直ぐに育っていってね。