2016.09.30
ご覧頂き、有難う御座います。小諸市のくろとりピアノ教室です。
「今日、遠足だったんだよ!ママのお弁当が、美味しかった。」
或る生徒が、そう話してくれたと思ったら、その一時間半後のレッスンでも、別の小学校へ通う生徒が、
「あのね、明日、遠足なんだよ。」と。
キンモクセイが香るこの時期は、どこの学校も、秋の遠足シーズンなのですね。
更に来月は、小学6年生も、高校生も、修学旅行を控えているのだそうです。
さて、最近のレッスンでは、或る生徒が、
「この曲、最初の所に、”あかるく”って書いてあるけど、弾いてみると、なんか暗い感じがする。」
と言いました。
それもその筈。その曲、実は、臨時記号によって、ト短調で書かれているからなのです。
それを説明し、普段、テクニック本でも、このポジションを弾いている事も話しました。
今度は、連弾をしてみました。
すると、独奏とは異なった、美しい響きが聴こえてきて、
「合わせてみると、また、感じが変わるね!」
と、生徒と一緒にうっとりして、音楽の喜びを味わいました。
ミュージックキーシステム育ちの、この生徒さん。
近頃、急にお姉さんらしくなってきたと感じていたのですが、この様に、自分自身で、音楽を感じ取ることが出来るようになったことは、嬉しい限りです。
私は今月も、ミュージックキーの指導法講座へ参加し、今回は、テクニック本について学びましたが、ぼ~っと弾かない工夫、つまりは、脳を刺激し、考えて弾く工夫が成されているという事に、再び感動を受けました。
岩瀬洋子先生と、田村智子先生が、長年、ピアノ指導の現場にお立ちになりながら生み出された、このシステム教材たちは、実によく考えられて作られているという事を、強く感じました。
多くのピアノ指導者が、「自分が子供の頃に出会いたかった教材」と感じていることは、それを意味しているのだと思います。
或る本で習った事が、もう一冊で実践・活かされる。つまり、リンクしている事は、ピアノを弾く喜びに繋がると思います。
当教室に通って下さる生徒の皆様には、脳への刺激を受けつつ、音楽の喜びを感じられる、人間らしい心を、益々伸ばしていって欲しいと願っています。