2020.06.23
本が出版する前に予約をしていたので楽器店に取りに行きました。読んだ時内容が濃くてビックリ!
弟子からみたみたショパンーそのピアノ教育と演奏美学(増補最新版)音楽之友社 2020年6月30日 第一刷発行
技法の基礎ーー
ピアノ技法の定義、毎日の練習で「純粋な」技法を磨こうとする間違った習慣、楽器に要求さる性能ーピアノメーカー、毎日の練習、勉強の仕方と時間、手首の柔軟性指の自由な動き、タッチの習得、耳の訓練、アタックの多様性、レガート奏法の重要性、音階とアルベジオ、親指のくくらせ方、均等性 トリルの練習、オクターブ、重音、和音
様式の理論ーーフレージング、ベルカント唱法、ピアノによる朗唱法と充実した響きの手本、レガートとカンタービレ奏法に適した運指法、アコーギク、厳格なリズムとルバート奏法、ショパンの装飾音の特徴と奏法、ペタルの用法、学習計画
第二部ーショパンの作品の解釈
ショパンの弟子や親しかった人たちが注釈を書き込んだ楽譜、同時代の人々が捉えたショパンの演奏、内容省略
ショパンは「ピアノを弾きたいのなら「歌うように」ショパンにとっては「歌は音楽の出発、目標でもありました。「声楽」の発想。
ピアノ技術は1つの手段以外なにものでもないのだから、この手段は音楽を通じて自己表現しなければならないです。
この意味でもショパンは同年代それ以降のピアノ教師のような演奏メカニズムを基づく教え方は、はっきりと背を向けていました。
古典派の教育を受けた世代の教師達は、いろいろな方法(数々の教則本にのっている様な)一つずつマスターすれば良いと考え、指や手や前腕など決められた位置を身につけるために生徒に練習させられ、どう体を使えばどんな音が出るか、指も自ずと訓練されていることは気がつかなかったです。
毎日長い時間をかけて指の体操のような訓練をし、チェルニーやカルクブレンナーその他の作曲家達の多数の機械的な練習曲を繰り返し弾かなければならなかったです。
ショパンは最初のうちレッスンで教えるのは、この二つでした。
ショパンは、長い指(第2指、第3指、第4指)のボジションを自然で楽に出来るという理由で黒鍵を好みました。
当時のピアノ教師は、無理な練習を重ねて強制的に「指を均等」にする事をしていました。
ショパンは、その逆をいって、もともと「不均等」なものこそ多様な響きを生み出すものとして「指が違うほどに響きも違う」ということに、ショパンの弟子に無理のある練習をせず、指の均等性「ジュ ベルレ」(真珠をちりばめたような演奏)は、試金石と言えて、それをショパンはそれを達成するには、音の規則性正しく進行に合わせて全く新しい運指法を用い、音階やアルベジオの時は、パッセージの方向にって軽く手を動かしていきます。
指の造りを利用しなければならないので、手の他の部分、つまり、手首や腕全体も使わなくてはならないです。同年代の殆どの人は、指の関節のみを用いて、手首はたまにしか使わなかったので、ショパンは、そのなことはガマンが出来なかった。
●指は、腕全体に関わっている肩から指先まで一つにつながっている感覚というショパンがもたらした技法の大革命の根本です。
ショパンの曲の作曲に、離れた鍵を弾く時、中心となる指は、第3指ではなく人差し指です。
ショパンは、ペタルの用い方について、ショパンの作曲技法に決定的な影響を及ぼし、フランスやイギリスではピアノの性能にも進歩があり、右のペタルを踏めば弦の余韻長く響く事が出来るようになり、その為、指の方も基音を離れながら、響きが止まらないうちにその上を軽く弾ける様になっていました。
ショパンは、貴族的でサロンのピアニストの様で、リストは雄弁で演説家で、ショパンは、「ベルカント唱法」を純化して、ピアノの演奏に使い、リストは、ベルリオーズやワーグナーというハンガリー人リストの根底にあるのは、「オーケストラの響き」です。
リストを基盤としてピアノの技法は次々と生まれていきました。
肩を積極的に動かして腕全体に演奏をするようなり、そのために思いもよらなかった重力(重量)奏法という概念がうまれました。
ショパンは、声楽に通じる流派で、オーケストラの音色に取り入れなかっです。
指をミ、ファ♯、ソ♯、ラ♯、シの鍵盤において手の位置を決めます。
長い指で黒鍵を、短い指で白鍵を、こうすると手が丸くなる。
支点となる人差し指で、へだった音域を弾くために手を二分する。
ピアノの歴史、作曲家により技法が変わっていった。
音楽之友社「弟子から見たショパン」より1部