心に残るエピソード1『第3回 彼女の求めていたものとは?』
2016.03.14
~レッスンの宝物~ 心に残る、生徒さんとのエピソード1
「なぞのご指名~順調なレッスン~別れ」
♪第3回 彼女の求めていた方向とは?♪
プリマヴェーラピアノ教室の
木村由紀子です。
第3回目の今日は、A子さんのピアノに対しての
”こだわり”の内容に触れたいと思います。
私は不安な気持ちを持ちつつ
先生を度々変わられた理由とともに
今回、どのようなレッスンをされたいのかを
A子さんに、お尋ねしてみました。
すると
「ブルグミュラーの”天使の声”を
美しい音色で素敵に弾けるようになりたい」
と、希望されました。
今まで習われた先生方の教え方はどれも同じで
『趣味なので、初めから終わりまで間違えずに弾けたら合格して
次から次へと新しい曲を弾いて楽しみましょう。』
と、云う方針だったそうです。
しかし、本当は
『じっくり1曲に時間をかけて
とことんその曲にふさわしい音色に拘るレッスン』
を望まれていたのでした。
それは、、、まさしく私が目指している教え方!
私の抱いていたモヤモヤした霧が
一瞬にして晴れていきました。
A子さんにもそのように申し上げると
それまで暗い表情だったお顔がパッと明るくなり
目を輝かされました。
そして、いよいよレッスンです。
「天使の声」を弾いていただき
いくつかのアドバイスをさせていただきました。
中でも、今のままでは指の独立が出来ていないので
まず、そこから地道な練習をしなければならない事をお伝えしました。
それから、本格的なレッスンがスタート。
A子さんは最初、30分レッスンだったのですが
その30分レッスンの内
殆どを”タッチのコントロールの仕方”
つまり、いかにピアノと仲良くするか?を目標にレッスンしました。
左右10本の指、1本、1本を、時間をかけて
自分の意思でコントロールして行くやり方を
毎回、コツコツと一緒に練習していきました。
その内、時間が足りなくなり、1時間レッスンに変更するくらい
A子さんは前向きに、ひたむきに取り組んでいかれました。
次回は、順調にレッスンが進んだ様子とA子さんとご主人との
ほほえましいエピソードを書きたいと思います。
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