2021.11.23
トピックスをご覧いただき、ありがとうございます。千葉県香取郡多古町にある「ピアノ教室CAT(キャット)」の先生です。
シューベルトの歌曲集「白鳥の歌」よりセレナーデ、といわれると、どんな曲だったっけ?・・・となりますが、聞いてみると、「あっ、知っている」という方も多いのではと思います。
哀愁を帯びたメロディー。
弦楽合奏用に編曲されたものを聞くと、情感たっぷりな演奏が多いです。
ピアノ独奏用に編作曲されたものでは、リストによるものが有名です。
その中で、陰に隠れて(?)、でもなかなかの力作だと思うのが、今回ご紹介するランゲ作曲「シューベルトのセレナーデ」です。
ランゲの作品で有名なのは「花の歌」ですね。
よくピアノ発表会で演奏されています。
「シューベルトのセレナーデ」は、お子さんの発表会用というより、経験者の大人の発表会用といった感じの難易度です。
後半にオクターブ連打奏があり、手の小さな人には、かなりきつい曲です。
まあ、この頃は、ランゲの作品が一冊にまとまった楽譜もあるので、ピアノ発表会に限らず、ロマン派の作品を学ぶ教材としてレッスンに取り入れても良いと思います。
さて、「シューベルトのセレナーデ」
ランゲは、はっきりとリストを意識していたのではないかと思います。
ランゲはセレナーデの他にシューベルトの歌曲を編作曲しているようですが、日本ではセレナーデの他は楽譜を入手することが難しいようです。
リストもセレナーデの他に、シューベルトの歌曲から、ます、魔王などを編作曲しています。
ランゲによる「シューベルトのセレナーデ」は、シューベルトの原曲のピアノ伴奏に忠実でありながら、ランゲらしさが見て取れます。
シューベルトの原曲のピアノ伴奏は、ギターをつま弾くような軽やかさがあります。
ランゲは原曲に忠実でありながら、リストとは違うものを模索したのだと思います。
例えば、原曲にはない前奏部、後奏部をつけたこと。
歌詞は2番までだけれど、3番にあたる部分を付け加えたところ。
3番にあたる部分のメロディーがオクターブ連打奏であること。(しかも、かなり速い。まるで、魔王のピアノ伴奏を想像させます)
弾いてみると、結構、弾きごたえあります。
「シューベルトのセレナーデ」どのような作品か、聴いてみたい方。
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で検索してみてください。
シューベルトの原曲のピアノ伴奏(ハ短調に移調した版なので、ちょっとオリジナルより重厚に聴こえます)も収録した再生リスト
「シューベルトのセレナーデを弾いて、比べてみました!」
あります。
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