2016.10.12
トピックスをご覧いただき、ありがとうございます。千葉県香取郡多古町にある「ピアノ教室CAT(キャット)」の先生です。
ある日のレッスンのこと。(お子様のピアノクラス40分レッスンでの出来事)
「先生、どうして、ミとファ、シとドのあいだには、黒鍵がないんだろうね」
アラ~、いいことに気が付きました!
「どうしてだと思う?」と問いかけてみると、
「ピアノをつくった人は、お金が足りなかったんだよ」
なかなか面白い、発想です。
「きっと、お金がなくって、ここに黒鍵をつくれなかったんだよ。ミとファのあいだに黒鍵入れちゃったら、せまいでしょ。この狭さじゃ、つるつるすべっちゃうし、上手に弾けなさそうだし。黒鍵を入れる分だけ、鍵盤を広げるのは大変だったんだ」
「なるほど。そうかもしれないよね。たしかに、シとドのあいだに黒鍵入れるのって、せまいよね」
「でしょ!」
「じゃあ、白黒、一緒に弾いたら、どう聴こえる?」
ドとド♯、レとレ♯・・・といった具合に、白鍵と黒鍵を同時に弾いて見せます。
「今度はミとファ、シとド」
「あれ、音の響きが似ているよ!」
「じゃあ、ドとレは?」
ミとファ、シとド以外の白鍵どうしを弾いてもらいます。
「音の響きが、違うね。」という感想だったので、
「さっきのより、音が広がった感じ?今のは全音、さっきのは半音って呼ばれているね」
すると生徒さん、
「ンッ?、先生、ドレミファソラシドに聴こえるよ!!」
ドとド♯、レとレ♯、ミとファ(ホントはミとミ♯)・・・。しろくろ、しろくろ、しろしろ…と弾いていました。
「すごい、大発見。聴こえる!!」とこたえると、
「これ、どうなっているんだろ?」
と、グランドピアノの中を、不思議そうに、観察していました。
フフフ…。
ホント、どうなっているんだろうね♬