2014.10.29
今回少し私の昔のピアノ先生についてお話ししようかと思います^_^
たった週一回それも30分のレッスン、生活にあまり関わりのない『ピアノの先生』。そんな風に自分が小学生の低学年頃までは思ってました。それが、高学年になり学年が上がっていくにつれてかけがえのない『ピアノの先生』になっている事に気がついた自分。でもその時には先生はご実家の名古屋に帰られる準備を始めている頃でした。
小さな頃私はあまりおしゃべりな方ではなく、レッスンも「はい、始めます」「はい、今日はこれで終わります」のワンパターンでたわいのない会話はありませんでした(^^;;質問されても「はい…」「うーん…わかんない」の一言返事。決して先生が怖かったわけではありませんよ^_^;ただ私が口下手なだけで。でもその先生は何事にも「待つ」をして下さいました。読譜に時間がかかろうと弾き直し回数が多かろうと質問の返事が遅かろうと…「早く!まだ?!なにしてるの?!」という事なく私のペースで見守って頂きました。その一つ一つの事が安心感を与えてもらい失敗を恐れず、多少練習していかなくてもレッスンが嫌にはなりませんでした。それで先生との信頼関係が出来上がっていきレッスンが苦にならなくピアノが続けられたのかと思います☆
私もこの先生の「待つ」ということはレッスンで取り上げています。時々“シーン”として保護者の方が心配で覗いてくる時もありますが(^^;;
よくその子を観察してみるとぼーっとしているのと頭の中で何か考えているのでは何かが違います。その時は返事を急がず、困っている様だったら誘導してあげて答えを求めます。
私が質問してお母さん達は自分の子が答えないと「先生質問してるよ!」「早く答えなさい」と言って急がせたりする事が結構あります。私も二児の母なので充分お気持ちわかるのですが…(^◇^;)その時は是非見守ってマイペースでお返事させてあげて下さい♪
たった30分のレッスンですが、かけがえのない事(ピアノの事以外でも)一つ一つがその生徒さんとの信頼関係が築き上げていける事だと思っています。
余談ですが、レッスンの時私は生徒さんの斜め後ろに座ってピアノを聴いていますが、この角度というのは心理学的に見て最も相談しやすい位置だそうです♪そのせいか、生徒さんの悩みを聞いてあげる事も多々。何か話す事で精神面を手助けできたらな~と思うので大したアドバイスはやれませんが…何かあったらお話下さい(*^^*)
小さな頃から長くお付き合いできる“ピアノの先生”。成長した姿をずっと見ていける素晴らしいお仕事だなと最近強く思います(o^^o)
生徒さんが大きくなった時、保護者の方(特にお母さん)が子育てにひと段落した時に「ピアノのレッスンのおかげで~」と何か一つでも良い事があったら幸いです!