2023.02.25
2023年からスタートした「音楽と算数コース」。
音楽は感情で演奏すると思われることが多く、実際には算数(というより数学)の世界に近いということは、一般的になかなか知られていません(泣)
ポコ・ア・ポコのレッスンでは、リズムの仕組みや楽曲の構成について、算数を絡めながら、生徒さんによく質問をします。とくに、「足算・引算・掛算・割算」が多いです。なぜなら、計算ができないと、楽譜を正確に理解し、正しいリズムや拍子感で演奏ができないからです。
また、同じ形(正確には同じ音型やフレーズ)をすぐに見つけられるかどうかが、導入から初期にかけての譜読みの速さや正確さに影響しますが、これは、算数の図形の基礎にも通じています。
このほかにもいろいろありますが、なんといっても、音階の原理を数学者ピュタゴラスが発見したということが、音楽と数学は昔から深く繋がっていることを物語っています。
ポコ・ア・ポコでは、だいぶ前から、音楽と算数を複合的にまとめたレッスンに取り組んでみたいと思っていたのですが、当然ながら、そんなことに取り組むピアノ教室は存在していなくて、知り合いの数学者にアドバイスを求めたりと、レッスンプログラムの準備にとても時間がかかりました。。。
今回のトピックスでは、2月のレッスンで取り組んだ内容を一部ご紹介します。
・五線譜の仕組みと歴史→五線譜のルールを基に算数の問題を作ったのですが、これがなかなか難しくて、ちょっとした中学入試レベルになっていました(汗)
・音符の種類と長さ→音符を使った足算・引算・掛算・割算の問題を解きました。
・ミニアコーディオンを弾いてみよう→「楽譜には五線譜以外の楽譜もある」ということをご紹介しました。
ミニアコーディオンの楽譜がすべて英語表記だったため、音名をイタリア語・日本語・英語で覚えるという、ちょっとした語学の勉強にまで発展し、音楽が様々な分野に繋がっていくことを改めて実感したレッスンとなりました。
ポコ・ア・ポコには、ミニアコーディオンのほかに、ウクレレやハンドベル、シロフォン、ヴァイオリンがあるので、アコーディオンの演奏が一通りできるようになったら、次は違う楽器を体験して頂こうと考えています。
簡単な作曲の練習もしてみたいですし、作曲は基本的な計算ができないとダメなので計算問題もたくさん解いてほしいですし、欲張りな私は、レッスンで取り上げたいことが次から次へと出て来て、大変なことになっております。