2016.03.07
年長のAちゃんはピアノを習い始めたばかりです。
よくお話もしてくれてお行儀が良くて、いつもニコニコと笑顔でやってくる姿がなんとも可愛いです。
いつもがんばって練習もしていて、教本が進んでいくのが楽しい様子で、新しい本を渡した時はとても嬉しそうな笑顔を見せてくれました。
Aちゃんのお母さんからは「先生のことがとても好きなようで、いつもレッスンを楽しみにしているんです」という話をお聞きして、私もとても嬉しく思いました。
私は、何事も一つずつ段階を経ていくことが大切だと考えています。
レッスンを始めたばかりの子には、1つ目の段階として「なんとなくレッスンが楽しい」と感じてもらえることを心がけています。
楽譜の読み方を覚えたり、弾く時の手の形を覚えたりすることはもちろん大切ですが、それよりもまず最初に「レッスンが楽しい」と感じて私に心を開いてくれなければ、私が何を伝えても身につかないと思います。
また、ピアノは弾けるようになるためには長い時間が必要なので、「楽しい」と感じられないと長く続きません。
先日教室を卒業した高校三年生の子からも、「ピアノを習っていたお友達はたくさんいたけれど、段々レッスンに通うのが辛くなって、楽しくなくなって早くに辞めてしまった子が多い」という話を聞きました。
そして「私は自分のペースで、ずっと楽しく続けられてよかった」とも言ってくれて、とても嬉しかったです。
なんでも辞めてしまったら終わりです。
ピアノって、楽しくて心に働きかけてくれて癒されるものなのに、早くに辞めてしまうなんて残念です。
私は、勉強などで忙しい子ほど、ピアノが癒しになるように続けて欲しいと思っています。
小さい子と大きい子では、ピアノとの関わり方が少し違ってくるところがありますが、楽しむためにレッスンに通うことは変わりません。
これからも教室に通ってくれる全ての生徒さんが「今日も楽しかった。レッスンに来て良かった」「もっと弾けるようになりたい」と感じてくれるように、一人一人の目的、ペースに合わせて、楽しいレッスンを心がけてしていきたいと思っています。