2015.10.06
最近は生のピアノではなく、電子ピアノで練習されている人が多いです。
マンションに住んでいたり、いろいろな理由で生のピアノは置けないという方がいらっしゃるので、生のピアノを用意してください、と強くは言えません。
アパートで1人ぐらしをしている大学生の生徒さんは、ピアノは実家にあってキーボードで練習しているので、ペダルがありませんし、強弱をつけることもできません。
なので、レッスンの時にペダルを使ったりして練習しています。
彼女の場合は子供の頃ずっとピアノで練習をしていたので、ペダルも上手に使えますし、ピアノを弾くタッチがわかっていてしっかり打鍵できるのでいいですが、子供が鍵盤の軽いもので練習していると、悪い打鍵の癖がついてしまいます。
キーボードはまったく鍵盤に重さがないので論外ですが、電子ピアノでも生のピアノほどは鍵盤に重さがなくて感触が異なるので、電子ピアノで練習している子と生のピアノで練習している子では弾き方や音が違ってきます。
電子ピアノではなかなか指が強くならなくてペタペタと指がつぶれてしまう子が多いですし、打鍵が弱いために大きな音が出せなくて、繊細な小さな音も出せないので、強弱の幅が狭い子が多いです。
先日、レッスンを始める小さい子のお母さんから、「電子ピアノを買うか、実家にある私が使っていた古いピアノを持ってくるか迷っていますが、どちらがいいでしょう?」と相談を受けました。
そのような相談を受けることはよくありますが、私は「できるなら、高い電子ピアノよりも、どんなに古くてもかまわないので生のピアノの方が良いです」とお答えしています。
そしてそのお母さんは「聞いてよかったです。早速実家からピアノを運んできます!」と嬉しそうにおっしゃっていました。
生のピアノを用意していただけると私も嬉しいです。
ピアノで練習すると、打鍵がしっかりできていい音が出せるようになって、表現力豊かに弾けるようになるので、その子の成長がとても楽しみです。
また、大学生の生徒さんは、「今度実家に帰省するので、実家のピアノで練習してきます!」と張り切っていました。
次のレッスンで聴かせてもらうのが楽しみです♪