2015.09.28
中高生になると、部活など学校生活が忙しくなって、ピアノを弾く時間がなかなかとれなく子が多いです。
高校二年生のAちゃんもまさにそんな1人です。
運動系の部活に入ったAちゃんは、平日は遅くまで、土日も部活の練習や行事があって、高校に入ってからはピアノを弾ける時間がめっきり減ってしまいました。
でも、頑張ってレッスンは続けてくれていて、発表会にも出ると言ってくれたので、私はとても嬉しく思っていました。
発表会への参加を決めた頃から、それまでより練習時間が減ってきていたので、それまでより早めに発表会の練習を始めていました。
そして意欲があるAちゃんは、忙しい生活の中で時間を見つけて練習して、最初の頃は順調に弾けるようになって感心していました。
でも発表会の直前に部活の大きな行事があることになり、最近は益々部活に時間を取られてレッスンに来るのも難しい様子。
先日のレッスンではあまり進歩がなく、Aちゃんは「弾けるかなぁ、、間に合うかなぁ、、」と何度も言い、とても不安そうでした。
私も同じような不安な気持ちになったことはあるので、Aちゃんの気持ちがよくわかります。
あー、なんとかして弾けるように、そして弾き終わった時に達成感が感じられて笑顔になれるようにしてあげたい!
幸い、私のレッスン室はかなり遅い時間まで弾くことができる環境なので、Aちゃんには「レッスンの時間を変更してもいいし、帰宅するのが遅くて弾く時間がないなら、遅くからでも練習に来ればいいよ!」と伝えました。
まずは、不安いっぱいで意欲が掻き消されそうな状態から、「やれる!できそう!」と思えるようにしてあげなくてはいけません。
忙しい中、ピアノを愛してくれてレッスンに通ってくれているAちゃんのために、なんとかしてあげたいです。
Aちゃんは来年は受験生になるので、もしかしたら発表会に出られるのは今年が最後になるかもしれません。
だから、最後の発表会が素敵な思い出になるようにしてあげたいです。
難しい曲を弾くことができるのに、練習時間がとれないという子は他にもいます。
そんな子達に私ができることは、レッスン時間や回数を増やしたり、いろいろな言葉で励ましながら導いてあげることくらいしかありませんが、可愛い生徒達のために私にできることは何でもしてあげたい、、と思っています。