2015.09.11
年長のAちゃんは発表会に向けて、普段練習している曲より随分難しい曲に取り組んでいます。
発表会の曲は時間をかけて練習する分、皆少し難しい曲に挑戦してもらいますが、どれくらいの曲にすると調度良いのかを判断するのは難しいです。
これならすぐに弾けると思ったら意外と難しそうだったり、予想以上にどんどん弾けて、あっという間に仕上がってしまったり。
中には、難しい曲に挑戦したいと意欲満々で言うので選んだら、あまり練習しなくて進まくて心配な子もいます。
年長のAちゃんはとても頑張り屋さんで、いつもよく練習してきて感心しています。
発表会の参加は今回で2回目なので、思い切って少し難しい曲に挑戦してもらうことにしました。
しかし、最初は予想以上に難しそうでなかなか進みませんでした。
私は、「これはさすがに難し過ぎたかな、、練習するのが嫌になっていないかな、、全部弾けるかな、、」と心配になりました。
ところが、Aちゃんはどんどん加速して弾けるようになってきて、先日のレッスンではそれまでスムーズに弾けなかったところもスラスラと弾けるようになっていてびっくり。
これはお家で誰かに教えてもらいながら頑張っているのかな?と思って尋ねてみると、ほとんど1人で練習しているとのことで、またまたびっくり!
確かに、普段の練習曲も、たまに少し間違いがあったりするので、頑張って自分で考えて練習しているのがわかります。
そして、その日のレッスンでも頑張ってまた先まで弾けるようになり、最後に私が片手ずつ弾けるようになったところを両手で弾いて聴かせてあげると、見たことのないような真剣な眼差しで聴いてくれました。
小さいのにほんとに頼もしいです。
私は、音やリズムなどを間違えて弾いてくる小さな子が愛おしいです。
それは、自分で考えて一生懸命練習してきた証拠だからです。
特に、小さい子はリズムを理解するのが難しいので、生徒達にはよく「間違って弾いてきても構わないよ」と言っています。
レッスンの帰り際、Aちゃんに「ほんとによく弾いてきたね!難しいと思うけど、この曲を舞台で弾いたら、みんなステキ!って聴いてくれると思うから、頑張ってね!」と言うと、嬉しそうにニッコリ笑ったAちゃんの笑顔がとても可愛くて心に残りました。
Aちゃんはこの曲でまた1つ成長すると思います。
本番の舞台で自信を持って弾けるよう、この調子で頑張ってほしいです。