2015.09.07
発表会の曲は長い時間をかけて練習する分、少し難しいものを弾きますが、中にはとても難しい曲に挑戦する子もいます。
中学3年生のAちゃんは、今回どうしても弾きたい曲がありました。
それはAちゃんにはとても難しい曲ですが、悩んだ末、その曲に挑戦してもらうことにしました。
そして張り切って練習を始め、最初の頃はどんどん進んでいたのですが、やはり難しくて途中から思うように進まなくなっていました。
Aちゃんは私立の中高一貫校に通っているので高校受験はありません。
夏休みにはたくさん練習して進められる予定だったのですが、勉強と部活などに忙しくて思うように進まなくて、私はだんだん心配になっていました。
そして夏休み後半のある日のレッスンで、「あーー、弾けないー!もうすぐ部活の合宿もあって練習できないし、、」と、とても不安そうに元気なく帰って行きました。
私は、次もあまり進んでいなかったら…
ここまで頑張ったのに、発表会に出ないと言ったら…
と、いろいろと心配していました。
ところが、次のレッスンに来たAちゃんはいつも通り明るくて、弾いてもらうと随分弾けるようになっていてびっくり。
嬉しかったですし、少しホッとしました。
少ない練習時間でよく頑張って弾いてきたと思います。
難しい曲に挑戦すると、いろいろな面が成長します。
Aちゃんはまだまだ人前で弾けるレベルではありませんが、頑張り屋さんなのできっと弾きこなしてくれると信じています。
完璧に弾けなくても、今のAちゃんが納得のいく演奏ができればいいと思っています。
そしてAちゃんが達成感を感じてくれて、発表会の舞台で輝くのを楽しみにしています。