2017.02.07
ある日のレッスンで、中学生のAちゃんに、新しく練習する曲を弾いて聞かせてあげた時のこと。
Aちゃんに「先生の手がほしい〜!」と言われ、そんなことを言うとは思っていなかったので、ちょっとおかしかったです。
「先生の手があったらすぐ弾けるのに〜」と言うのです。
こらこら。
そんな楽をしてはいけません。
私は「何言ってるのー。楽譜が読めるんだから、楽譜を見て練習すれば弾けるでしょ」
と答えました。
Aちゃんは楽譜を読むのが得意で、初見でもよく弾ける子なので、練習をすれば自分の手でちゃんと弾けるはずです。
また、まだ楽譜を読むのが苦手な小さな子の場合、早く弾けるようになりたくて、家での練習ではお母さんに弾いてもらって、その手や鍵盤を見て覚えて弾こうとする子がいるとしたら、それは1番やってはいけない練習方法です。
楽譜を読むのが苦手な子の場合、音を覚えたり弾き方を見て、丸覚えして弾く方が楽です。
でもそんなことをしていたら、いつまで経っても自分で楽譜を読んで弾けるようにはなりません。
楽譜は読む時間や回数が多いほど、早く読めるようになっていきますし、弾く時間が多いほど指は動くようになっていきます。
生徒さん達には、少しでも多く楽譜を読んで弾いて欲しいと思っています。
何事も面倒がっていては身に付きませんね。