2026.10.23
ブルグミュラーの曲は、子どもたちにとても人気がありますね。
ピアノを習い始めてから、さまざまな導入教材を経て、ようやくブルグミュラーのテキストに入る。その時の生徒たちの喜びは格別です。
最近、私の教室でもK君がバスティン・ベーシックスシリーズを終え、ブルグミュラーに入りました。
本人はもちろん、お母様も大喜び!
ご自身も子どもの頃に弾いた懐かしいテキストを、今度は息子さんが弾くようになったのですから、その喜びもひとしおだったようです。
そんな世代を超えて親しまれているブルグミュラー。
現在、全国各地で「ブルグミュラーコンクール」が開催されています。
このコンクールは、『ブルグミュラー25の練習曲』などの作品を中心に、何歳からでも1曲から挑戦できる人気のピアノコンクールです。
10月18日、私は神奈川前期大会・横浜菊名地区予選の審査に伺いました。
ご一緒した審査員は井上照喜先生、西玲子先生。経験豊かで大らかなお二人のおかげで、終始和やかな雰囲気の中で審査をすることができました。
この日聴かせていただいたのは、幼児から大人まで83組の演奏です。
たった1曲の課題曲ですが、その1曲を演奏するために、どれほど練習を重ねてきたことでしょう。どの参加者も丁寧に、そして真剣に音楽と向き合っていることが伝わってきました。
改めて「ブルグミュラーって、いい曲がたくさんあるなあ」と感じさせてくれる演奏も多く、皆さんに優秀賞を差し上げたいくらいでした。
しかし、コンクールである以上、審査をしなければなりません。
ブルグミュラーの曲は短く、演奏はあっという間に終わってしまいます。
そんな短い時間の中でも、それぞれの曲のタイトルにふさわしい音楽づくりができている演奏、音色やタッチに工夫が感じられる演奏は、やはり印象に残りました。
また、選曲の大切さも改めて感じました。
技術的に難しい曲を音楽的にも豊かに演奏できれば、それは素晴らしいことです。でも、難しい曲に挑戦したために、かえって音楽の魅力を十分に表現できていない演奏もあり、選曲についても考えさせられました。
今回も演奏のレベルが非常に接近していて、評価に迷う場面が何度もありました。
ほんの僅かな差が結果につながることもあります。
だからこそ、ファイナルに進めなかったとしても、決してがっかりする必要はないと思うのです。
ここまで一つの曲に真剣に取り組み、舞台で演奏した経験そのものが、大きな財産になっているはずです。
そして、ファイナルに進まれる皆さんは、さらに曲を深め、より素敵な演奏を目指してくださいね。
コンクールの結果は一つの通過点。音楽を学ぶ楽しさは、その先にもずっと続いています。
これからもブルグミュラーをはじめ、さまざまな作曲家の作品に出会い、音楽を楽しみながらピアノを続けていってほしいと願っています✨