2026.07.20
2024年秋から1年半にわたって開催された、樹原涼子先生によるシューマン《子供の情景》研究会。
13曲からなる組曲を1曲ずつ丁寧に学び、曲の分析、6種類の版の比較、練習方法、受講者のクリニックと、毎回内容の濃い研究会でした。
そして今年1月には感動的な卒業演奏会を迎えました。
卒業演奏会後も樹原先生は、「研究は卒業演奏会で終わるものではなく、さらに深めていくもの」とおっしゃり、その言葉の通り、半年後の7月17日に「続編1」が開催されました。
今回は私を含め3名が、それぞれのテーマで発表しました。
卒業演奏会が終わってから、私はしばらくシューマンから離れていました。
そのうえ7月には、代表を務める武蔵小山7月ステップという大きなイベントもあり、発表の準備に十分な時間を取ることができませんでした。
「限られた時間の中で、何をお伝えできるだろう。」
そんなことを考えながら焦る日々でしたが、最後には「今の自分にできることを精一杯やろう」と気持ちを切り替えることができ、不思議と心が落ち着きました。
私の発表のタイトルは、
「《子供の情景》の調性の流れに魅せられて 〜内声とペダルの魅力とともに〜」
各曲の終わりから次の曲への調性の移り変わりを実際に音で示しながら、会場の皆さんとその響きや調性の変化を、一緒に感じていただけるよう心がけました。
最後には、卒業演奏会では弾くことのできなかった《トロイメライ》を、心を込めて演奏しました。
今は、限られた時間の中でも最後まで発表を終えられたことに、大きな安堵感を覚えています。
もちろん、十分な準備をすることが理想です。しかし、それが難しい状況でも、その時の自分にできる最善を尽くすことの大切さを、今回改めて学びました。
発表後には、「とてもわかりやすく、一緒に調性の流れを感じることができました」といった感想をたくさんいただき、ほっと胸をなで下ろしました。
樹原先生からも、「着眼点、テーマ、内容が充実していて、皆さんが身を乗り出して聞いていました」とお言葉をいただき、とても嬉しく思いました。
また、ご一緒したお二人の発表も、それぞれ異なる視点から《子供の情景》を掘り下げた素晴らしい内容で、とても刺激を受けました。同じ作品を研究していても、こんなにも多彩な見方や感じ方があるのだと改めて実感しました。
続編1は、発表者だけでなく参加者全員が学びを深めることのできた、本当に充実した研究会だったと思います。
7月の大きな行事だった武蔵小山7月ステップ、そして今回のシューマンの発表を無事終え、ようやく肩の力が抜けました。
少し心と体を休めたら、また音楽と向き合いながら、新しい目標に向かって一歩ずつ歩んでいきたいと思います。