2024.05.21
5月1日から12日までフランクフルトに行っていました
ドイツで師事していたVolkmann先生が亡くなり、追悼コンサートがフランクフルト音大で開催されるというので当時一緒に勉強していた友達と先生を偲ぼうと思い切って行くことにしました。
フランクフルト滞在は10日間、メインの目的のフランクフルト音大での追悼コンサートでしたが、その他いろいろなことができ、夢のような10日間でした。日本では忙しい時期で調整も大変でしたが、行けて本当に良かったと思っています。
フランクフルト音大は今はどうなっているかしらとドキドキしながら訪れました。建物は少し新しい部分が加わり変わっていましたが、昔のままのところもあり、懐かしさでいっぱいになりました。
追悼コンサートが開催された大ホールはほとんど変わっていなく、いい響きで演奏した皆さんの演奏を聴きながらVolkmann先生を偲びました。懐かしい人たちにも思いがけず再会できてました。
Volkmann先生の奥様に会いにご自宅へも伺いました。ご自宅はクロンベルクというフランクフルト中央駅から電車で20分ほどの少し郊外にあります。緑鮮やかの木々と美しい鳥の声が印象的でした。つい最近クロンベルクアカデミーができ、著名な演奏家のコンサーも聴けるようになったそうです。
Volkmann先生の奥様とお会いするのはずいぶんと年月が経つのについこの間会ったばかりのような感覚になりました。Volkmann先生のピアノのお部屋にも入り、ここでレッスンしていただいたことが鮮やかに蘇りました。
また懐かしい友達にもに30何年振りに会いました。お互い歳をとりましたが、当時の若かりし頃の話に花が咲きました。
ドイツ人のご主人と結婚されてずっと仲良くドイツに生活している3組の友達たちとの再会は嬉しかったですね。
一緒に行った友達がドイツに長く住んでいたので、親しいドイツ人ご夫妻をご存知で私まで大変お世話になりました。
一緒にお食事に行ったり、ご自宅に招待してくださったりしました。ちょうどシュパーゲル(白アスパラガス)の季節で昔よく食べていたはずですが、今回改めて採れたての太く甘く香りのあるシュパーゲルがこんなに美味しかったのかと思いました。贅沢にも食べきれないほどいただきました。
コンサート、オペラにも行けました。アルテ・オーパーではロンドン響、アントニオ・パッパーノ指揮で未知の世界を体感させてくれた素晴らしい演奏でしたし、フランクフルト歌劇場ではチマローザの「ロンドンのイタリア女」をモダンな演出、実力派の歌手陣の歌声で楽しみました。
そして友達のドイツ人の知人が住んでいるマインツにも連れて行っていただきました。
マインツには初めて行きましたが、フランクフルトからは車でも汽車でも30分くらいの位置する街で中世の街並みがとても素敵でした。教会はたくさんあるのですが、その中で幻想的なシャガールのステンドグラスがある聖シュテファン教会が見事でした。
ラインヘッセン地方のぶどう畑が一面に広がり、ドイツ料理とこの地方の美味しいワインをご馳走になりました。
友達と2人だけで街中を移動することももちろんありました。交通手段はUバーン(地下鉄)とSバーン(電車)でしたが、切符の買い方が難しく毎回とても苦労しましたが、あちこち歩き、懐かしい思い出がたくさん蘇りました。
日本に戻ってからあっという間に1週間が経ってしまいました。
帰国した次の日からピアノのレッスンを開始、室内楽勉強会もあり、忙しい毎日が戻りました。これから地方出張もたくさんあるので、体調にに気をつけて過ごそうと思っています。