2026.04.23
ショパン国際ピアノコンクール(5年に1度)で使用された
シゲルKAWAIのフルコンサートピアノを試弾
(フルコンとは100人程のオーケストラとも対峙出来る最大級の翼の大きいピアノです)させて頂ける―と言うお知らせを頂き、すぐさま予約。
もう30年以上も前でしょうか。
KAWAIからKAWAIの会長の名前を冠したグランドピアノが売り出されたと聞いて、まだ若かった私達は
「エー?ピアノに名前を入れるなら、知らないお爺ちゃんの名前では無く、自分の名前を入れて欲しいよねえーーー」等と談笑していました。
ある時、生徒さんのグランドピアノを選ぶ事になり、
当時廿日市宮内に有ったKAWAIのセンターに行くと
(此処には常時、何台ものピアノが展示されていました)
「先生、この度発売されたこのシゲルKAWAIを弾いてみて下さい。」と言われ、
これが噂のあのピアノかーーと弾かせて頂くと
全然違う(+_+)
この音色の深さ、美しさ、響きの優雅さーー。
成程、KAWAI楽器の会長の名前を入れた訳だーーと。
その後、ショパンコンクールでも名だたる楽器店のグランドピアノが並ぶ中、
挑戦者のピアニスト達が、各メーカーのピアノから当日自分が弾くピアノを選ぶ訳ですが、
この「シゲルKAWAI」を選ぶ挑戦者が毎回増えて行く様を見てーー、
日本人としても、とても誇らしく、嬉しく思っていました。
今回、カワイ広島のコンサートホール「パーチエ」にショパン国際ピアノコンクールで使われたピアノをポーランドからカワイの竜洋工場に戻し、この広島へ運んで来たーとの事でした。
こんなピアノが弾ける機会とは正に
「千載一遇」のチャンス💙
試弾様に、数曲準備して行きました。
まず、リストの「ため息」
もう、1音目から音が伸びる伸びる。
まだ2年目程のピアノとの事ですが、我々はコンサート会場でも中々新しいピアノと遭遇出来る事は少ないのです。
古いピアノを中だけ入れ替えた――と言うピアノも多く、やはり、新品と比べると全然違います。
ただ、パーチエは50名程のホールとの事で、
2回目はペダル無しだとどうなる?と弾いてみました。
それではやはり、寂しいので所々、ペダルを付けながらーー。
しかし、この鍵盤を世界の名だたるピアニスト達が触れて、演奏されたかと思うと本当に感無量。
時間は30分との事ですので、次!
今度はシューベルトなら、どうか?と
即興曲作品90-2を弾いてみました。
やはり、このパーチエでは広さから言って、
リストより、シューベルトの方が響きが合います。
ピアニストの特権はそのホールに置かれている、自分では到底手の出ない数千万するフルコンのピアノで本番の演奏が出来る事です。
3歳のお子様でも初心者の生徒さんでもです。
他の楽器、バイオリンやフルートなどは
「実力半分、楽器半分」と言われる世界で
以前、大学の先生が
「娘が500万のバイオリンを買ってくれたら、音大に合格するって言うんだよ。
君たち、ピアノ科は安上がりだよねー」と言われ、そうかあ他の楽器の方々はどれ程、素晴らしいマイ楽器を持っているかが大きいのだーーと。
そして、我々ピアノ弾きは、恵まれているのだと実感しました。
今回、弾かせて頂いたショパン国際ピアノコンクールで使われたこのシゲルKAWAIは次は、新潟の演奏会で使われるとかーー。
きっと、このピアノを弾けたのは、私にとって、これが最初で最後だったのだと思うと、この素晴らしい機会に出会えて、演奏出来た事はこの上ない、幸せでした。
KAWAIの皆様、ありがとうございました。
シゲルKAWAI、最高のピアノです💙