2021.04.29
録画していた「紅白」をながら聴きしていると
玉置浩二さんが歌う田園のバックをオーケストラがベートーヴェンの田園を演奏しています。
司会の大泉洋さんの話では司会を頼まれてから「誰の歌が聴きたいですか?」と聞かれ「地元の玉置浩二さん」と話すと実現した、と言われていました。
つまり、本番1か月程前に急遽25年振りの出演が決まった玉置さんのステージをどうするか。
そこでベートーヴェンの田園とコラボさせる話が出て、
まず急遽、作曲家に編曲を依頼
→オーケーストラの団員にパート譜を配布
→各自が練習
→オケを合わす
→玉置さんと合わす。
ウワーー(*_*;考えただけでも大変そう。
聞いていて、まず玉置さんはご自分の田園を歌っているのに、50人近いオーケストラがバックでベートーベンの田園を演奏しています。
歌は入りにくいだろうなあーと思いましたが、そこは百戦錬磨のベテラン。
玉置さんはご自分の田園で引っ張って行きます。
そして、見事にオーケストラと溶け合って行く。
しかし、何と言っても一番大変なのは指揮者でしょう。
ベートーヴェンの田園と言っても編曲されている訳ですから、馴染みの田園とは違います。
最後の最後、玉置さんの声が伸びてどこでオーケストラと切るか、
流石に玉置さんも指揮者も
バッチリ、アイコンタクトを取りながら、無事、エンド。
本当に素敵な歌と演奏で、何度も聴き直しました。
1月になってNHKが
「玉置さんのステージは前撮りでした。」と発表し、
「紅白は生なのではないか!」と批判が出たそうですが、
私はそれを聞いて本当に良かったーーと思いました。
これだけの企画が万が一にも合わない等となっては勿体なさ過ぎですから。
生徒の皆さん、今月のCD鑑賞はこの
ベートーベンの交響曲第6番「田園」です。
のびやかなゆったりした曲ですが、
実はこの時期、ベートーヴェンは遂に耳が聞こえなくなり、絶望の末、有名なハイリゲンシュタットの遺書を書いています。
それを思い止まらせたのが、ハイリゲンシュッタットの豊かな自然の温かさだったのでしょうね。
生徒さん達は、大好きな世界地図を見ながら
「先生、ドイツってココよね!」(#^.^#)
「そうそう、バッチリ(^^)/」