2020.06.13
「東大生の半数はピアノを習っていた。」とか、
「開成中学では当たり前の様にピアノの試験が有る。」とか、
楽器店の方から頂いた、宣伝のチラシや冊子に苦笑。
そこで、自分の生徒さん達を振り返ると
音大進学は100%考えていないが、
高2高3迄毎週レッスンに来ていた生徒さん達は軒並み優秀。
東大、京大、九大、国立医学部、歯学部、薬学部ーー(^-^;
何故、私の様な平凡な人間の近くに。
中でも最も驚いたのはA君。
「先生の生徒さんだったA君、
今、国立大の教授になっていますよ。」と言われたのですが、
「彼はまだ30代のはずだから、人違いですよ。
少子化でどの大学も専任教員は減らしていますし、
早くても教授には50前後にならなければなれませんから。」と答え、
帰宅して検索してみるとー(+_+)
彼の名前は独特の字だったので
ーーやっぱりA君だ。
プロフィールには彼の出身高校と大学名、学部名が明記されておりー。
それでも私の脳裏には4歳の時、お母様と一緒に来られた可愛いA君のお顔。
彼と最後に会ったのは高2の3月のレッスンの時。
最後に話したのは、
彼が大学生の時、お父様が亡くなられ、彼から私の自宅に電話が有り、
「シッカリ頑張るのよ。」と話すと
彼はいつもの落ち着いた声で
「わかりました。」と答え、
突然の電話だったので、私は大した事も言えなかった事がずっと心残りでした。
まだまだこれからお父様の後ろ盾が必要な時期にーーと心配しましたが、
あの後、彼はそれを乗り越えて、
どれだけの勉強と研究と努力をしたのかーと思います。
ただ彼を含め、どの生徒さんも私には「奇才」「天才」と言う印象は有りません。
毎週、言った事をきちんとこなしてくる。
ただ、そのお母様方はどなたも聡明な方々ばかりでした。
当時私はまだ20代、30代そこそこ。
そんな私に寄せられるお母様方からの絶大なる信頼に、
時に私はたじろぎながらも、
決して失望される事が有ってはならないーとレッスンの構築に懸命でした。
そういう意味でもやはり、あのお母様方は賢明な方々だったのだと思います。
今も街中でバッタリ出会うと
「先生ーーー♡」と駆け寄って来て下さるお姿に、
変わられないなあー(#^.^#)と。
お子様の近況話で盛り上がります。
本当に有り難いお仕事をさせて頂いています。