2019.07.09
デームス先生がレッスンの中で特に厳しく指摘されるのが指使いでした。
少しでも弾きづらそうな箇所が有ると
「指使いを考え直す様に!」と指摘されました。
ですから、デームス先生のレッスンを受けられる先生方の楽譜は鉛筆で書き込まれた指使いで真っ黒。
しかし、ある若いレッスン生の方の楽譜に指使いの書き込みが少なかったのか
デームス先生は
「あなたの様に指使いを書き込まなくても演奏出来る素晴らしい人に私等が教える事は何も無い!」と
怒りを込めた皮肉を言われーー。
私達一同、その剣幕に緊張(*_*;
けれども暫くするとデームス先生は
私達聴講者に対しても
「新しい曲に指使いを書き込む事は面倒でしょう。
しかし、それを怠ると後でその数十倍大変な思いをする事になるのです。
例え、毎日1ページずつでも良いです。
書き込んで行って下さい。
そうすれば15ページ有る曲でも15日で書き込む事が出来ます。」と話して下さいました。
デームス先生は、指使いを書き込む労力を誰よりも理解されておられ、その上で私達に諭して下さったのです。