2020.02.14
今週はレッスン回数調整のためレッスンはお休みです。
旧知の友に会いたくなり、横浜のお土産と楽譜を詰めて名古屋へ向かいました。
友人と思い出話と近況報告をしあった後には、山本美芽先生主催の名古屋連弾弾き合いセミナーにも参加しました。
いつも一人で向き合うピアノ練習が連弾となるとぐっと楽しくなります。
はじめましての先生方とできるだけ多くの組み合わせで同じ曲を弾き合うというスタイルで会が進んでいきました。
ピアノは1対1のレッスンから学ぶことがほとんどですが、弾き合い会はそれぞれの持つ音色と解釈に出会えるワクワク感がたまりません。連弾ペアが変わるだけで4つの手で奏でる音の重なりがいろいろな角度から見えてきます。
昨年からヴァイオリンの先生にアンサンブルをご指導いただいているので、拍感、リズム感、音のバランス、音色、フレーズ感、強弱のこと等、「なぁるほど!先生の仰ることはこのことだわ!」 と心の中で連発しながら聴いていました。
ピアノを一人で弾いていると、どうしても自分の都合に合わせて音楽を作ってしまうものです。それが積み重なって自分の癖となり、その癖がなかなか抜けずに「またやってしまった」 とがっくりするのでした。
今回の連弾曲集はそれほど音数の多くない古典の小品ばかりですが、アンサンブルをしながら独りよがりにならない音楽の基本の基を学べるとても良い教材です。
日頃のレッスンでは、ポリフォニーの耳を育てる!を軸にバロックにも親しめるようレッスンしていますが、どんな音楽も自分の音、相手の音を聴けるようになると、音楽をもっと楽しむことができますね。
ポピュラーでないこのような素敵な小品から、いかに楽しさを見出だしてもらえるようレッスンするか、たくさんヒントを持ち帰ってきました。
そしてもう1つ嬉しかったことが!
今回のホールの素敵なコンサートピアノが弾けたこと。素晴らしい楽器の音色に耳を傾けることで、音のイメージが広がってなんと楽しかったことか。
弾き合い会に音楽教室講師時代のお友達にもお声かけして、18年ぶりに会うこともできました。「もっともっと連弾したかったわね。また連弾しましょうね!」と帰りの新幹線を見送ってくれた彼女のキラキラとした音がとても懐かしかったです。