2019.03.11
鶯の声が聞こえました。
今日のレッスンでは5才ちゃんとなるべくきれいな声で鶯の真似をしてみました。
未だ本当の鶯の声を聞いたことがないんですって。そしてレッスンの最後に 「ふしぎなポケット」 もとても明るい声で歌ってくれました。
ちょっとさかのぼって2月最後のレッスンのことです。
風強く冷たい雨の午後でした。
Y君のレッスンバッグに目を落とすと何やらいつもより重そうにふくらんでいます。
バッグから出てきたのは楽譜ではなく、厚さ7.8センチはある「まどみちお全集」
ピアノを習って「あわてんぼうのうた」や「ぞうさん」を歌ったことがあるでしょう。「ふしぎなポケット」も「やぎさんゆうびん」も、まどみちおさんの詩です。
まどさんのやさしさ溢れる詩、みんな違って当たり前、そして命の尊さを教えてくれる詩が大好きで、歌ったり弾いたりする時はまどさんの詩のお話をすることがあります。
それを心に留めていてくれたY君が図書室で借りてきてくれたのです。
とっても嬉しくなって思わず「ありがとーー」と叫んでしまいました。
なんと偶然にもその日はまどさんの5回目のお命日、104歳までご長命でした。
いくつかの詩をいっしょに詠んでみました。
詩のリズムに思わず笑みがこぼれるY君でした。
はるがきて めがさめて
くまさん ぼんやり かんがえた
さいているのは たんぽぽだが
ええと ぼくは だれだっけ だれだっけ
はるがきて めがさめて
くまさん ぼんやり かわにきた
みずにうつった いいおかおみて
そうだ ぼくは くまだった
来週は新1年生ではじめてのグループレッスンをします。
「いちねんせいになったら」 これもまどさんの詩です。
みんなで元気に歌ってみましょうね。