2018.06.17
音楽ライター山本美芽先生のライティング研究会のメンバーが560人を超えました。
全国のピアノの先生方が毎日毎日SNSでやり取りをしながら学び、それを美芽先生がまとめてくださっています。
研究会が発足して4年、横浜山手イギリス館で記念イベントが催されました。
お顔なじみの方からはじめましての方まで、
ピアノを愛し生徒さんたちにより良いレッスンをと願う先生方の熱い思いは、
港の見える丘公園に咲く花々にも劣らず華やかでした。
愛知県からいらした清水貴子先生はグループレッスンで身に付ける音楽力を惜しみなくレクチャーしてくださいました。
連弾大好きな私は初めてお会いする石川県からご参加の先生との音楽にワクワクでしたし、飛び入り参加のラテンピアニスト野口茜さんの柔らかくもカッコ言い演奏に大きな拍手を送りました。
そしてなんと私も美芽先生からお時間をいただき、
お教室のみんなで頑張っている「やさしいインヴェンション」・「たのしいバロックアルバム」・「スケールカデンツアルペジオ」 を使ったレッスンの一部をご紹介させていただきました。
「自分の音、聴いてる?」
「楽譜の中から、何が聴こえる?」
「どうしたら聴こえる?」
「どうすれば弾ける?」
自分の音が聴けた時、奏でることができた時の「なぁるほど!」は、
ピアノを続ける原動力になります。
そのためには、ピアノが上手になってきたからバッハの曲を弾いてみましょう!ではなく、
小さい時からポリフォニーの曲(右手もメロディ左手にもメロデイがある曲)に親しむようにしています。
バッハは難しいから嫌い!とバッハアレルギーを起こさないよう少しずつ「バッハの離乳食」で楽しむレッスンを!というお話をしました。
そんなレッスンを続けてきた高校生のお姉さんは今バッハのフランス組曲を心から味わいながら仕上げています。
もう一人のお姉さんにこの日のことを報告すると、
テレビから流れてくる音楽もメロディ以外がたくさん聴こえるし、シューマンもショパンも複雑な響きが味わえるから面白いし、オーケストラの曲を聴いてもいろいろな楽器の音が何をしているかわかるんだよね、と話が尽きません。
バッハの曲はバッハの曲を練習することでしか上手にならない!でもバッハの曲がわかればそれ以外の曲も上手に弾けるのではないかと企んでいるのです。いつものレッスンを振り返る機会をいただき、もっとみんなと音楽したいなと思える一日を過ごしてきたのでした。