2015.03.08
先月はチェンバロのレッスンを受けに東京へ。
何年かぶりにバッハのシンフォニアを見直しているところです。
このシンフォニア、おそらく中学生時代にポリフォニーの
ポの字、バロックの
バの字も理解せぬまま、恐ろしく難しく退屈な曲と思ってさらっていたような、、、と言う以前に当時の記憶がほとんど無い。
ということで、数十年ぶりのリベンジとなったのですが、
こんなにバラエティに富んだ、魅力に溢れた曲が並んでいたとは。
それに、15曲の調性がハ長調からロ短調まで、順番に網羅されていくと言うのが、いかにもバッハ先生らしくて愉快じゃないですか。
学生当時は理解していませんでした、
ポリフォニー音楽に親しむにつれ3声と言うのは非常に面白い構成だと考えるようになりました。
音楽を支えるバス、曲の顔となるソプラノ、そしてバスとソプラノの間にあって自在に表情と役割を変える内声。
アンサンブルは二人から出来るけれど、
三人目が加わるとちょっと予想外の遊びが生まれるような気がします。
さて、シンフォニアの中でも、ホ短調、ヘ短調、ト短調の三曲はとくに内容が深く、
技術や知識だけではどうにも表現しきれぬ、高い壁を感じます。 そのぶん魅力もひとしおなのですが。
師匠からは
音色の問題を指摘されました。
ひとつヒントとしてアドバイスを受けたのが
「腰が浮いていると、良い音は出せないですよ」と。
この事はピアノでも一緒のように思います。
人間の身体は頭が一番重いそうですが、その頭の重さを地面へと真っ直ぐ下ろす背骨、それを支える腰、もちろんその腰をサポートするため足の置き方も重要になってくるでしょう
。
鍵盤を弾くときは、考えている以上に前後左右への体重移動が起こります。
どのポジションに移動した時にも、安定しつつ、だからといって硬直しない身体の使い方、ただいま研究中です!!