2014.06.08
先週末は熊猫音楽舎、第三回目のティータイムコンサートでした。
昨年から始めたチェンバロのホームコンサートです。
最初は、それこそ部屋に何人入っていただけるのかしら?
から始まってプログラムの内容と構成、宣伝集客、
備品の準備、受付周りの準備と、
ひとつひとつ試行錯誤しながら企画していったのですが、3回をへてようやく私なりのスタイルが決まってきたように思います。
もちろん、演奏への課題と反省は残るもの
(というか、これが無くなっては進歩なしですもんね)
素晴らしいお客様に恵まれ、心地よい時間を共有できました。
【共有】
じつは、この言葉をこれからの演奏会のキーワードにしたいと思っております。
今だからこそ打ち明けますが、
若い頃は「お客様と時間を共有する」なんて意識、からきし無かったですね~。
とにかく余裕が無くて、
ただただ演奏することに必死で、
お客様の反応の前に、自分が納得できたかが大事で
でも、納得のいく演奏など出来たためしなど無くて
え〜い、演奏はやめてしまおう、と思ったこともあったような、、、。
言ってみれば、お客様の存在が目に入っていない一人芝居。
いえ、むしろ、お客様は緊張を引き起こす「怖い存在」でしたね。でも、演奏会って、お客様が加わって、初めて完成するんですよね。
どんなに、リハーサルで素晴らしい演奏ができても、
お客様がいなければ、それはただの練習でしかなくて、
そこに、お客様が加わって、その時だけの空間と時間を、共につくりあげて、
初めて演奏会はなりたつんですよね。
そう考えると、お客様は「怖い存在」ではなくて、
一緒に演奏会を作り上げる仲間、共演者と言ってもよいかもしれません。
今回の演奏会では
そのお客様と
【時間を共有している】感覚がダイレクトに伝わってきて嬉しかったですね〜。
お話しの最中、興味深く耳を傾けて下さっている様子。
演奏中、私が上手くいった、と思ったところで同じようにお客様の空気も動いた様子。
まさに、 顔と顔をあわせられる、
ホームコンサートならではの
醍醐味ですね。
このスタイルの演奏会、今しばらく続けていきたいと思っております。