2014.03.02
先日は大阪の中之島へ。
国立国際美術館にて「アンドレアス・ブルスキー展」を見て参りました。
アンドレアス・ブルスキー(Andreas GURSKY):1955年、ライプツィヒ(ドイツ)生まれ。何でも、現代を代表する写真家で、その作品「ライン川」は世界一の高値で売れたとか。
皆さま、ご存知でしたか?
私は知りませんでした。でも、チラシに掲載されていた「カミオカンデン」にがつんと一撃。これは凄そう、と早速行ってきたわけです。
私は写真にはあまり馴染みがないのですが(つまり知識がない)、現代の作家さんと言うことで、肩の力を抜いて見ていきます。
現代作品の良いところは、まだ長い歴史の中で評価が決まっていないこと。
権威や論評など気にせず、つまり正解など求めず自分の気持ちが動くままに、自由にイメージを膨らませることが出来ます。
その日はお客さんも少なく、会場内は解説どころかタイトルの掲示さえ(目録に記載)ほとんどなく、何にも拘束されず、ぶらぶらと会場を逍遙することが出来ました。
結構、大きな写真でしたよ。
現代の技術を活かして、そこここに加工もされているとか。
現代風の書かしら、と思う作品。よく見ると川だったり。
華やかに彩られた会場、それは平壌のマスゲームで、近づくとそこには
沢山の少女達の姿が見えてきたり、、、。
とまあ、一枚の写真から、何通りもの場面があらわれます。
沢山のもの、沢山の人の景色を写している作品も多かったのですがそのどれもに、不思議な静けさが漂っているのは
何なのでしょうか。
今までに体験したことの無い奇妙な感覚。
写真ですから、この世界にあるどこかの情景のはずなのに、どこにも無い世界のような気がするのは
何のでしょうか。
よく分かりません。
でも、この不思議さを、少しとっておこうと思っています。
だって、
よく分からないものがこの世にあるって、
なんだかワクワクするんですもの!