2026.09.21
久しぶりの更新になりました。
実は九月にチェンバロとフラウト・トラヴェルソ(バロックフルート)の演奏会があったもので忙しくしておりまして。その演奏会の打ち上げの席、そこには当日初演した作品の作曲家がご同席だったのですが、手書き楽譜の話が出ました。作曲するときは手書きでないと曲が出てこないんだ、みたいな話です。
皆さんは手書きの楽譜を見られたことはありますか?
原典版の楽譜をお使いでしたら、解説に載せられた自筆譜の一部を目にしているかもしれませんね。実はバロック以前の音楽、また現代曲でも折りに触れ手書きの楽譜を目にする機会に恵まれます。
そう、恵まれる。
手書き楽譜は、大概は出版譜に較べれば見にくく解読に手こずることもあるのですが、その暖かさと言いましょうか、譜面の作りからふと作曲者のお人柄が立ち上がることがあります。あるいはその楽譜に込められた熱量と言いましょうか。
話が変わります。つい最近の海外ニュースで教育におけるデジタル化推進国ノルウェーが、原則小学校での生成AI使用禁止を打ち出したとの話がありました。10年かけて全生徒にタブレットを配布し、デジタル教育を推進した結果大幅な基礎学力の後退を招いたとの判断があったようです。これはまだ研究途上の分野ですから結論づけるのは待ちましょう。
さりながら、私の方針としては手を動かすことを重視しています。
そもそもピアノを弾くという行為はドンピシャリ手を動かす行為なので云わずもがななのですが。
「わかった気にならない」と云うことを注視しています。
新しい知識を自分の言葉で説明できる。
説明したことを自分の身体で再現できる。
時に思い通りにならない自分の手足にイラつくこともあるでしょう。
自分の耳の感度の曖昧さにめげることもあるでしょう。
(ああ、なんて今時にそぐわない習い事!)
でもイメージを自分の手で音に出来た時、自分の出した音に心が震えた時、そこに未来が開ける、と信じて今日も地道なレッスンをしています。
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