自然の理にかなった使い方は
演奏者の身体にとって無理なく,結局はそれが美しい音色に繋がると
考えています。
と言うことで今日は、日々、私が自分の身体でチェックしているポイントを紹介してみましょう。
1) 立つ
鏡の前に立って、身体の中心線が歪んでいないか確認します。
頭の先から地面に向かって真っ直ぐ立てているか、左右の肩は同じ高さになって
いるか、横からみたときに肩が前に出すぎていないか(私の場合はほっとくと猫
背になっちゃうもので)
ストレッチをしながらこれらを整えたら、その姿勢を崩さないように腰掛けてみ
ます。
2) 座る
個人差の大きい、椅子の高さ。
皆さんはどうやって決められていますか?
まず、肩から自然に腕をたらしてみます。普段は気づかない腕の重さを想像して
みると良いですね。それから肘を曲げて鍵盤にそっと手を置いてみます。その時
地面と前腕とが
ほぼ平行になるように椅子を調整します。
実は、演奏曲目や心身の状態で、ピッタリとくる高さは微妙に変わるのですが、
基本は平行、と思っているとよいですね。
3) 指のフォーム
まさに、手のフォームこそ、
自然な型の一言に尽きるかと思うのですが。
肩から腕を垂らす、十分に力を抜いて、腕そのものの重さに従って垂らしてみて
から、指を観察すると、指の関節が
理想的なアーチを描いていることに気づかれると思います。
そのまま、それを鍵盤上で再現してみましょう。
私は、橋のイメージですね。
あっ、瀬戸大橋じゃないですよ。
ローマの水道橋!
4) 弾く
鍵盤上に、綺麗な橋を架けたら
いよいよ、音を出してみましょう!
どの指から、始めますか?
私は3、2から始めていきます。
各指の形態を見れば分かるように1はちょっと
特別な指なのですね。なので、腕から指先にかけてのアーチが、自然に伸びた先にある、
弾きやすい指から始めるわけです。
音を出すのは簡単ですね。
鍵盤を2センチほど押し下げるだけ。
注意したいのは、必
要以上に押し下げようとしないこと!どんなに頑張っても2
センチ以上は下がりませんから、、、無理に押し続けてもしんどいだけですよ~
(汗)
5) 弾き終わる
大人の手と、小さな子供の手では随分違うと思うのですが、それでも無理なく、音が出せましたか?
ほんとに小さなお子様の時は無理させないでください
ね。大丈夫、しばらくすれば手も成長してちゃんと弾けるようになるので待ちましょう!
で、音を出した後はどうするか。
ちゃんと音を止めないといけないのですが、ここがピアノと言う楽器の凄いところなんです!
ただ
指の力を抜きさえすれば良いんですよ。
指の力を抜けば鍵盤が
自力で元にもどって消音されると言う仕組みなんです。
必要以上の力で、鍵盤を押しつけず
消音するときは力を抜く
これを繰り返せば、少々長時間練習しても腕が疲労して、ついには故障するのを減らせるのではと思います。
あっ、でも休憩はちゃんととりませしょうね。
いくら、腕が平気でも
集中力の切れただらだら練習は、もったいないですからね〜!