2013.05.02
たまには音楽ネタを離れて、この休暇にいった温泉の話など。
新緑の季節、旅好きとしてはふらりと出掛けたいところなのですが、諸事情によりそれもままならず、と思っていたところ、一晩家を空けることが出来ることになったので行ってきました。
鹿児島
桃の飛行機にのること1時間、バスに揺られること40分。降り立った停留場は湯煙の中。(バス亭前の売店で温泉卵の実演販売中)宿では、玄関前で鹿の家族がお出迎え。
ここは霧島温泉 『旅行人山荘』
急遽準備した旅なので、たいした下調べもせずに押さえたのですが、これが素晴らしい旅館でした。
決して豪華ではないのですが、掃除の行き届いた館内には、季節の野花が生けられていて、ギャラリーにかかる絵や書も、なんとも品良く、ゆったりとした時間が流れています。
チェックインの手続きを済ますと、まずお好きな浴衣を選んで下さい、と。
ピンクや黄色の浴衣に惹かれつつも、ここは無難に水色を選択。
帯だけ、ピンクと黄色のリバーシブルで頑張ってみる(何を?)
部屋に落ち着いて、はて、浴衣ってどうやって着るんだったけ、、、。
浴場に行く前に、まず浴衣の着方の復習から。
左右のあわせはこうで、帯、おび、、、結び方、、、
ええい、羽織を着て誤魔化してしまえ。
いざ、大浴場へ。
大浴場の露天風呂も素晴らしいのですが、敷地の林の中にも露天風呂が散在していて、こちらは45分の貸し切りで使わせていただけるとのこと。残念ながら一番人気『あかまつの湯』は予約が一杯だったので、『紅葉の湯』で朝湯を使わせていただくことに。
宿の玄関をでて、小山を行くこと少々。
「鹿入浴禁止」の門をくぐった先にある小さな露天で、朝の空気は少々冷たかったけれども、木々の間から朝日が差してなんとも爽やかでした。
なにより素晴らしかったのは、スタッフの
ホスピタリティ。
年配の方と、若い地元の方とが良い塩梅で働いておられて、みなさんきちんとしておられるのだけれど、決してマニュアル通りでなく、パンダロンが話しかけると(大阪のおばさんなので)、気さくにあれやこれやと答えてくださる。
そしてお料理。夕食もですが、とくに朝ご飯が美味しかったでね〜。
温泉たまご、鯵の干物、お豆腐、ちょっとした煮物に香の物、ご飯に味噌汁。
普通のものなんだけど、その普通のものが丁寧に作られていて最高に美味しい!それを風呂あがりに食すわけですから、ご飯がいくらでも進みます。
ウグイスが鳴きかわす緑の中、遠景の桜島(は曇って見えなかったけど)を望む食堂。
そうそう、ウグイスの囀りにあんなに沢山のバリエーションがあることを初めて知りました。
これこそが贅沢というもの
実はこちらのお宿は、我が愛読書の蔵前仁一氏のご実家だそうで、それも含めて、なんとも楽しい旅でした。
# 結局、パンダロンは投宿中に3回も温泉につかり、
帰宅後、湯あたりで半日寝込む羽目に。
何事もほどほどが肝要です。