2013.03.02
再び拍のお話です。
みなさんは譜読みの時に4拍子と思って練習をしていて、先生から「それは2拍子ですよ!」と指摘を受けたことはありませか?
2拍子と4拍子はややこしい!
とくに2分の2拍子と4分の4拍子!
たとえば先のトピックス「歌はピアノの先」でご紹介したシューベルトの「音楽に寄せて(An die Musik)」、これは2分の2拍子の曲なのですが、一見4拍子の曲かな?と見間違えてしまいます。
どうして、2分の2拍子にしちゃったのでしょう?
シューベルトさん。
謎にせまってみましょう。
下記に書き出したのは4拍子でカウントしたときの拍(
・)と2拍子でカウントしたときの拍(
・)
ためしに歌詞を読みながら手拍子をとってみてくださいね。
Du holde Kunst--in Wie-viel grauen Stunden
・・ ・ ・ ・・・・ ・ ・ ・・ ・ ・
Du holde Kunst--in Wieviel grauen Stunden
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
♯ 拍の間隔がうまく表示できませんでした。申し訳ないです。
もし、ご興味ありましたら、是非楽譜をご覧下さいm(__)m
おおっ!4拍子で読むのと2拍子とでは
息づかいが変わりませんか?
4拍子はなんだか野菜を
きざみながら話しているみたい。
でも2拍子だとのんびりと
穏やかな気持ちでお話をしているみたいじゃないですか?
実は「音楽に寄せて(An die Musik)」は音楽に対する
深い愛と感謝とを歌った曲なのですね。
やはり、その世界を表現するには2拍子じゃなくっちゃ!
2拍子と4拍子、実は似て非なるもの!
なんですよ。