2013.02.13
先のトピックスで、
3拍子は踊りのリズムというお話をしました。せっかく踊りの話がでたので
アウフタクトの話もしておきましょうか。
曲の始まりを見て下さい。
普通なら1拍目からはじまるところが、その前に余分な拍がついていることがありますよね。
たとえばこんなの
♩|♩ ♩ ♩|♩ ♩ ♩|
これ
(♩)がアウフタクト(弱起)。
でも、なんでこんな始まり方をするんでしょう?
分かりにくくなるだけじゃないか、と。
いえいえ、アウフタクトにはちゃんと意味があるのです。
これも「踊り」から考えると分かりやすいですよ。
さて、ここは宮廷、今夜は舞踏会。ダンスが始まります。もちろんダンスにはパートナーがつきものですよね。
美しい姫と、あるいは殿方と、手を取り合って「さぁ、始めるわよ」と言うときに、殿方(姫)が
勝手に足を踏み出したら、、、、
あら〜大変。二人のステップはちぐはぐになってしまいます。(
まぁ、そんな殿方(姫)とはつきあわない方がよろしいでしょうね)
そうならないために、まず
目を合わせ、息を合わせて、足をふみだすわけですが、
この動作がまさに、
アウフタクトなのです。
上の楽譜で説明してみましょう。
1)
♩で、
息を吸いながら踵を浮かせ、一瞬止まる
2)そして一拍目でステップを始める
どうですか?
アウフタクトの感覚が少しはつかめたでしょうか。