2017.02.26
13年ぶりのドイツ、そして彼の地では初めての冬の旅でした。
訪れたのは北の港、自由ハンザ同盟都市のハンブルク
そして、今や欧州の中核都市となったベルリン、この二箇所です。
冬のドイツの寒さときたら顔も凍てつくほどです。
外出にはあらゆるものを大量に着込んで、立ち止まることなくピシピシ歩きます。
立ち止まると凍っちゃいますからね(笑)。
ところが、一歩家に入ると暖炉とビールと飾らない人々の笑顔があって
あー、これが冬のドイツなんだと嬉しくなりました。
ハンブルクでは旧い友人の家にお世話になりましたが
音楽好きのその一家では始終 誰かしら楽器をならし、歌をうたい。
そんな雰囲気の中にいると、うずうずと私まで演奏したくなってきます。
上手いとか下手ではなく音楽の鳴っているのがとても自然なんです。
オペラも見ました。
国立歌劇場の天井桟敷、19ユーロ(\2000位)のお席。
友人の「ドレスアップする必要はないよ」と言う助言もあって気楽な旅の服装で。
天井桟敷の楽しみは、舞台上だけでなくオケピットから客席の雰囲気まですべてが感じられること。
それにここには、安い席で楽しもうという肩肘のはらない自由さがあって(常連さんが多いのかな)ずいぶんと寛いだ気分が漂っています。
歌手ももちろん素晴らしいのですが
私はオーケトラに聞き入っていまいました。伴奏者のサガかしら。
指揮者はケントナガノ氏。
日系アメリカ人で、2年前からこちらの音楽監督をされています。
テンポ運びがよく旅の疲れも忘れ3時間強たっぷり聞き入ってしましました。
私は日本では、ときどき文楽劇場に足を運ぶのですが
ちょっとその雰囲気に近かったですね。
でも、ドイツでもオペラを見る人は減っているのだとか。
こんなに面白いのに残念(><)!
みなさんも
冬のヨーロッパに行かれるときはオペラ劇場に足を運ばれてはいかがでしょうか。
寒く、夜の長い北の街では今でも音楽が冬の一番の楽しみなのだと感じた一日でした。
(次回はちょっと真面目なベルリンのお話です)