2014.08.04
緊張して弾くのは苦手だけど…
大きい音がホールではなかなか出せないけれど…
譜読みに時間かかるけど…
でも、とてもとても心に響く素敵な演奏をされる子どもさんのレッスンをしています。
とてもいい音で、優しい曲では優しい音で、スタッカートもはずんだ後までちゃんと余韻があって、メロディーもきれいで自然なラインを描いている心地よい演奏です。
欠点としては指の動きの早さは十分ではないだろうし、優しすぎてインパクトに乏しいかもしれないし、演奏会で前後にバリバリ弾く人がいれば比較されて印象が薄くなるところでしょう。
子ども達は、自然の腕の重みをかけて注意深くタッチをレッスンするとすぐにいい音が出てきます。そして話すときの自然な抑揚のように音を音楽に寄り添わせるように表現していきます。その素晴らしさは、高齢のピアニストがそんなに大きくない美しい音で、例えばバッハなどをとつとつと弾いた演奏への感動に少し似ています。それはどちらも音楽そのものを表現している点で同じだからです。
曲の難易度は関係ありません。メカニックで派手に弾けるのだけがピアノを弾く目的ではないはずです。ピアノを心から好きになってほしいし、指先から美しい音楽を奏でることができるようになってほしいです。
めだたないけれど美しい演奏… そういうものを「洗練」とよびます。「洗練」とは本物であるということです。本物の演奏ができるということは一生の宝物です。
http://pnet.kawai.jp/602574/topics/43871/ 指使いの大切さの理由 ①
使用テキスト例・レッスン例もご覧ください。
HEART PIANO ハートピアノ教室
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