2013.07.01
子どもをはじめ多くのピアノ愛好家は知っている曲を弾きたいと思います。それは、はじめに『音楽』への感動が存在するからです。聴いたことがあり、心動かされ、既に自分の中に存在する『音楽』への感動にあこがれて自分の指でそれを実在させたい。だから弾きたくなるのだと思います。
今『音楽』への感動と言っているのは『心に響く感動』ということで、指が早く動くとか間違えなかったということではありません。 自分が素敵だと感じている『音楽』を自らの指でここに実在させているという喜びこそが演奏の醍醐味です。そうでなければ演奏会やCDを聴いているだけで満足なはずです。
ピアノ演奏の感動は『音楽→演奏』の図式が成り立った時に初めて感じられます。そこが押さえられていれば自然とピアノを弾きたくなる。ということは、はじめに『音楽』があればいい。
はじめに『音楽』ありき…!
レッスンで私はことあるごとに弾いてあげたり、弾きたい曲をたずねたり、工夫して『音楽→演奏』になるように心がけています。
知っている曲や好きな曲がたくさんになるように普段からいろんな曲を聴いて、一曲でも雷に打たれるような曲に出会えることができれば世界が変わるはずです。それは曲の難易度とは関係ありません。ピアノが長続きするかどうかは『音楽』への感動に出会えるかどうか。
『楽譜→演奏』を押しつけてもつまらないのは当然ですね。
熊本市東区健軍
HEART PIANO ハートピアノ教室