2024.03.15
《天国カラカミナリ》という面白い曲があります。
♬あっけぼのムサシ丸エンコニシキ(曙、武蔵丸&小錦)
彼らはチャンピオン、ハワイ出身の相撲取り
国民的英雄、日本の有名なアイドル
あっけぼのムサシ丸エンコニシキ♬
という歌詞の、ほのぼのとした曲です。今はモンゴルからのお相撲さんが多いですが、昔ハワイ出身の力士が活躍した時代がありました。
歌っているのは体重300kg以上というハワイのシンガー、イズラエル・カマカヴィヴォオレ。38歳という若さで肥満が原因で亡くなってしまいましたが、その巨体から出てくる声はとても優しくて美しく、ウクレレと共に楽園のように響きます。
お相撲さんには昔から歌が上手い方が多いようです。ソンキョの姿勢や稽古で腹筋が発達しているので腹式呼吸に秀でてらっしゃるのでしょうか。支えがしっかりしていそうです。そして身体全体が共鳴体のようです。
クラシックの歌手もパヴァロッティ、カヴァリエは重量級。日本でもイル・デーヴさんはピアニストも含めてふくよかなユニットです。
ピアニストにも身体が大きい人はラクに音が出せる場合が多いです。ラフマニノフは身長も高く手も大きかったので大曲を書き、自身も楽々と演奏したといいます。ところが大柄の男性は、指もあまりにも太く、黒鍵の間を弾くのが苦手なのだそうです。おもしろいですね。
実は音楽家の身体の大きさと音量は関係なく、スレンダーな演奏家でもドラマティックな表現は可能です。しかし、通っている歯医者さんは音楽家ではありませんが存在感たっぷりの体型で、普通に説明される声にもとても余裕があります。フワッとした声に安心感をいだいてしまいます。
さて、お相撲の上位力士の取り組みはだいたいレッスン時間帯。今はアーカイブであとで見られますが、昭和の時代の偉いピアノの先生は好きな力士の取り組みの時「ちょっと待ってて。」と言ってレッスンを中断してテレビを見ていた、とか。
私もお相撲ファン。厳しい世界に生きて、日々稽古を重ねて取り組みのその一瞬にすべてをかけて集中する力士の姿は素敵です。
熊本市
東区健軍ハートピアノ教室