2023.06.30
☆トルコ行進曲☆
W.A.モーツァルトによって作曲されたピアノソナタK.331第3楽章のこと。冒頭に“トルコ風に”と書いてあることから、トルコ行進曲と呼ばれ単独で演奏されることが多い。
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ハートピアノ教室の目標曲は
① エリーゼのために(ベートーヴェン作曲)
② トルコ行進曲(モーツァルト作曲)
③ 子犬のワルツ(ショパン作曲)
です。
この3曲は、ピアノを弾かない人もみんな知っている有名な曲です。どこをとっても魅力満載で、聴いている人の心をつかんで離しません。
それに、この3曲が弾けることは大きな自信に!そして超気持ちいい!大人になって何か弾いてと言われた時にも、堂々と披露することもできます。
また生徒さんの中には、ホームステイ先でピアノを披露される方もいらっしゃるので、有名な万国共通の曲をマスターしておきたいと思っています。
さてこのトルコ行進曲が生まれた経緯は、まだモーツァルトが生まれる前、17世紀にオスマントルコがウィーンを攻撃したことにさかのぼります。
オスマントルコ軍は聞いたこともない太鼓やシンバルの鮮烈な音を鳴り響かせながら、独特のリズムにのってウィーンに行進してきました。テレビもインターネットもない時代の異国の文化は大変なショックです。足並みを揃えて行進してくる軍楽隊は、さぞかし恐ろしかったでしょう。ウィーンの人々はその響き渡る楽器の音と地響きに震え上がります。
しかしウィーンの堅固な要塞を突破できなかったトルコ軍は撤退。月日が流れモーツァルトの時代となります。
トルコ行進曲が書かれた100年後の戦勝記念の頃には、トルコの文化は異国趣味としてウィーンの人々を魅了し、なんとトルコブームが起きていました。彼は曲の中に流行最先端のトルコの軍楽隊の雰囲気を巧みに取り入れます。2拍子のリズムのタンウンタンウンタンタンタンはトルコ軍の歩みのリズムを、左手に出てくる、生徒の皆さんが苦戦するオクターブの伴奏は、軍楽隊の太鼓やシンバルがジャーンと鳴らされる様子をあらわしています。
ところでトルコ行進曲は謎が2つあります。
① 楽しく聴こえるのに使っている調はイ短調(悲しい響き)
② どこで誰に弾いても必ず聴いている皆さんが笑顔になる
更に弾いている生徒さんが必ず楽しくなる!というのも、言うまでもありません。
蛇足……
ちなみに同じウィーンを代表する有名な曲に『ラデツキー行進曲』(ヨハン・シュトラウス1世作曲)があります。作曲はトルコ行進曲より約40年後。当教室でも簡易編曲版を初歩の生徒さんが挑戦して、みんなノリノリです。そしてこれ、最近TikTokでカルガモをゲットするゲームの音楽になってるんですね!(若い人からの情報)
熊本市東区健軍
HEART PIANO ハートピアノ教室熊本