2023.05.13
「うちの夫は布施明に似てるの💕」と自慢なさっていた先生が昔おられましたが、今も現役で素晴らしい歌声を聴かせてくれる布施明さんは本当に素敵です。そして劇的に歌い上げる《君は薔薇より美しい》はいつ聴いてもハートを揺さぶられます。
5月は薔薇の季節。曲を何となく口ずさみながら街を歩けば、あちこちで美しく咲いている姿を発見します。薔薇は花の中でもゴージャスで、まるでドレスを着たソリストのよう。赤やピンク、黄色や真っ白など、とても華やかで目を奪われます。クラシック音楽でいうと、薔薇はショパンのように美しく高貴な花です。
また、昔は存在しなかった青い薔薇が品種改良により生まれているようです。花言葉はなんと《喝采》。演奏家や作曲家のイマジネーションをかきたてる神秘的な花です。
さあ、そしてこの《君は薔薇より美しい》。この曲は、こんな花の女王である薔薇よりももっと“君は美しい”ぞ、という最高級の愛の言葉で女性を褒め称えるという、グッとくる天才的なフレーズでできた歌詞なのです。
更に音楽も“歩くほどに…”からの歌詞に付けられた反復するメロディーが、サビに向かうエネルギーをさ増幅させる仕掛け。意外と同じフレーズの繰り返しが多く、音も決まった音を使って上行下行を繰り返しているだけなのに、少女から大人の女性への変化を眩しく見つめる男性の胸キュンをばっちり表現しているという、メロディーもモーツァルト顔負けの天才的フレーズなのです。
そして極めつけ、最後の“変わった〜〜〜”とロングトーンの熱唱で愛の感情を爆発させ、人々の心をわしづかみにするのです。このキメキメのロングトーンは布施明さん用の曲だと初めから決まっていたからでしょうか?世の中の女性全員が美しく変身しそうな勢いです。
さて、趣味がガーデニングと言いつつ、薔薇栽培に手をこまねいて、というかほとんど手をかけていないわたくしの庭にも、今年の朝夕の引き締まった気温が幸いしてか、なんと全くの放置状態のアイスバーグが可憐な白い花をいくつか咲かせています。
美しい薔薇を見ながらふと、わたくしも美容院でかけられる言葉がある年齢から変化したっけ、時の流れを感じたなぁ…としみじみ…。
それは、美容師さんからのお世辞の言葉が
「大人っぽいですね!」から→「若く見えますね!」に………
変わった〜〜〜〜〜〜!
熊本市東区健軍
HEART PIANO ハートピアノ教室熊本