2013.02.18
大人のピアノの場合は子どもの場合と違います。生徒さんのご希望に添って満足のいく分野を充実させるように努力しています。
価値観は千差万別で、中には驚くことに「うまくなろうとは思ってない」という生徒さんもいらっしゃいます。レッスンでやっている曲についての解釈(指使い、曲想など)や、作曲家についての知識など、練習しているうちに感じたご自身の考えをレッスンの中で講師と議論するのが楽しいのだそうです。
他には、目指す曲をしっかりお持ちの生徒さんもいらっしゃったり、今年はこれを仕上げようと一曲だけを長い間じっくりされたりする場合もあります。 生徒さんそれぞれに上達という概念も違い、それは指が早く動くことだったり、きれいな音だったり、曲の歴史的理解だったりします。
大人のピアノはそれぞれの価値基準でさまざまな上達の形があるということです。 そしてその中で生徒さんは「豊かな時間」を感じてらっしゃいます。
私が思う大人のピアノの醍醐味のひとつは、長い人生で聞き覚えた曲を弾けるようになる、まさに「聴きたい曲を弾ける曲に」していく喜びです。そして更に今まで生きてきた中での「想い」を注がれると曲は人生の深みという輝きを発します。曲の難易度に関係なくここは大事だと思いますのでお伝えするようにしています。
しかしなんといっても大人のピアノも子どもさんのピアノも、大事なことは生徒さんとのコミュニケーションなので、年に一回はゆっくりおしゃべりする機会を作って目指す方向性をお伺いするようにしています。
HEART PIANO ハートピアノ教室 heartpiano@s7.kcn-tv.ne.jp