2017.07.11
ごめんなさい。音符の長さではなく、男性ピアニストのズボンの丈のことです。
一番気になるのはアンドラーシュ・シフ。立っている時はそれほどでもないのに座るとぐっと短くなり、細い足首が見えます。彼はインタビューでは、一言一言に「はあはあ」となんだか息が苦しそうなのに、いざ弾き始めるととても気持ちよさそうに目を閉じて、まさに呼吸をするように指を自然に動かします。音楽の中を自然に夢見心地で滑っていくようで素晴らしいです。話す時は疲れやすそうだったのに、なんとアンコールでバッハのフランス組曲第5番を丸ごと弾いてしまいます。
ルドルフ・ブッフビンダーのズボンも短く、足が細いです。アルフレード・ブレンデルのズボンもかなり短く、やはり足首はもちろん細いです。しかし彼に関してはあの“下あご芸”(?) の方に目が行くのでズボン丈を見ている人は少ないと思いますが…。お二人とも素晴らしいベートーヴェンを弾かれます。
ユッセン兄弟はちょうどいい丈の時と短めの時とあるようです。短いときは上半身も装飾的なジャケットで、ズボンとマッチしているので気になりません。二人とももちろんお揃いのデザインとズボン丈です。アレクサンドル・タローは以外と普通丈ですが、ズボンは今風にぴちっとしています。贅肉がほとんどない身体を光沢のある細身のスーツでシックにきめているので実年より若く見えます。スカルラッティの曲とスリムな彼が絶妙にマッチして感じます。
イケメンのイタリア人アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリは以外とかなり短く、ロシア人グレゴリー・ソコロフも若干短めです。ソコロフは衣装全体がぶかぶか、同じくロシアのゲンリヒ・ネイガウスもだぼだぼしています。ラザール・ベルマンはちょうど丈、グレン・グールドも平均値、ニコライ・ルガンスキーなんかは隙のないぴったり丈です。
女性はロングドレスを着ることが多いですが、裾がペダルと靴の間に挟まったり、うまく座らないと背中のあたりの布がつっぱったりします。ユリアンナ・アヴデーエワやエレーヌ・グリモーはパンツスタイルで演奏したりしますが、ズボンはそんなことを気にしないで済むかもしれません。
*邪念ばかりの私から念のため一言。ご登場いただいたピアニストの皆様、演奏が超一流なのは言うまでもありません!「この曲って本当はこんなに素晴らしかったんだ…。」と納得させる高い音楽性をお持ちの方々ばかりです。 まさに音符の長さは絶妙。あしからず…
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熊本市東区健軍
HEART PIANO ハートピアノ教室